お米だけじゃない…卵も高値で「プリン」値上がり 鳥インフルエンザや去年の猛暑が影響

お米の価格に注目が集まっていますが、卵も高値が続いていて、プリンの価格にも影響が出ています。
コメの値上がりは備蓄米の放出で落ち着きを見せ始めましたが――。
JA全農たまごによると、名古屋の6月の卵の相場はMサイズで1kgあたり350円。去年の6月と比べ130円上がっています。
値上がりの要因としては、去年の猛暑の影響で卵を産む数が減ったほか、愛知県でも被害が拡大した鳥インフルエンザの流行です。
買い物客も、卵の値上がりを感じながらも手に取ることが多いようです。
名古屋市中川区のスーパー「ウシヒロ八熊店」では、生産者と直接取引し、様々なサイズを混ぜるなどして1パック税抜き218円で販売。それでも3か月前と比べ、20円値上がりしているといいます。
「出荷調整も入っているので、10頼んでも8しか来ないことも多々ある。(事前に)広告に入れると、その値段で売らないといけない。なるべく安く提供できるよう、広告から値段を外しています」(ウシヒロ八熊店 大矢智之さん)
プリンの素材はどれも値上がり

そんな卵の値上がりの影響が大きいのが、「プリン」なんです。
総務省の消費者物価指数をみると、2020年に比べ、菓子類全体で22.8%上昇。中でもプリンは45.5%と、特に上昇幅が大きくなっています。
なぜここまで上がっているのか、菓子店で聞いてみると…。
Q.プリンの値上がりの要因は?
「プリンは卵と牛乳と砂糖がメインなので、卵がガッと値上がりしているので、値上げせざるを得ない」(パティスリー メリ・メロ 塩田秀樹オーナー)
牛乳、砂糖も値上がりしているといいますが、卵は仕入れ価格で2年前と比べ、2倍となっているといいます。やむなく去年末からプリンを60円値上げしました。
「自分が買うなら60円上がったら買わなくなる。ちょっと考えましたけど、仕方ない」(塩田オーナー)
素材費の高騰は避けられないため、容器をガラスからプラスチック製に変えることを検討中。別のところの費用を抑えることで、夏ごろをめどに値下げしたいと考えているといいます。
Q.卵の価格は今後どうなってほしい?
「それはもちろん下がってほしい。養鶏場の人のお金もあるから、皆がウィンウィンになるといい」(塩田オーナー)