女子大学生らの“とっさの判断” 高齢女性が電話しながらATM… ｢大丈夫です｣と離れる女性を約20分間追いかけ“還付金詐欺”から守る　名古屋

後を絶たない特殊詐欺。女子大学生たちの「勇気」が、高齢女性を被害から守りました。

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愛知県警昭和署から感謝状を贈られたのは、名古屋市内の大学に通う3年生の小島世理奈さん（20）、同じ大学の4年生、高坂亜美さん（21）、会社員の中塚淳子さん（50）の3人です。

5月12日午後8時15分ごろ、名古屋市昭和区で70代の高齢女性が電話しながらATMを操作しているのを隣にいた小島さんが発見。不審に思い声をかけましたが、女性は話を聞かず別のATMに向かいました。小島さんは警察に通報し、友人の高坂さんとたまたま居合わせた中塚さんが約20分間にわたって女性を追いかけました。

その後、駆けつけた警察官が女性から話を聞いたところ「区役所から電話があり『保険金の還付がある。夜にATMに行くように』言われた」と説明し、いわゆる「還付金詐欺」であることが判明しました。

（小島世理奈さん）
「最初に女性に声をかけたとき『大丈夫です』と言われたが、『わかりました』で終わらずに勇気を出したことで未然に防げてよかった」

（高坂亜美さん）
「『本当に大丈夫ですから』と何度も言われて、迷惑なのかなと思いつつ追いかけた。最終的には未然に防げてよかった」

（昭和署 柴田学署長）
「勇気を持って声かけした上、離れていく被害者を追いかけて説得してくれたのは本当に特殊なパターン。周りに（特殊詐欺の）危機感を伝えてほしい」