夏の楽しみ“手持ち花火” 煙・音が小さいものが人気 火が服についたら「ストップ ドロップ&ロール」

もうすぐ訪れる夏休み、家族や友人と楽しみたいのが花火です。ただ、うっかりすると思わぬ事故の恐れもあります。手持ち花火で気を付けるポイントは?
夏の夜空を彩る打ち上げ花火。その迫力に圧倒されます。
楽しみは手持ち花火でも。きらびやかな光は、今年も夏休みの思い出に欠かせません。
愛知県岡崎市にある花火専門店「佐野花火店」。
代表取締役の佐野和子さんに最近のトレンドについて聞いてみると…。
「『煙が少ないよ』と、他の花火と差別化するためにパッケージに書いたりしている」(佐野さん)
佐野さんおすすめの花火を試してみました。火をつけてみると…。
見た目は派手でも煙が少なく、音が小さいのが特徴です。
背景には、花火を楽しめる場所が減っていることがあるといいます。
「(花火の)大きい音がしたり、煙が出て煙たいという意見が大きくなってきた。花火をやる人が『やっていいか』と考えてしまう」(佐野さん)
名古屋市内の公園では原則として手持ち花火以外の花火が禁止されるなど、「夏の風物詩」を取り巻く環境は厳しさを増しています。
「花火ってテンション上がるし、きれいな火花を見るとうれしいが、大騒ぎをしない。マナーを守っていただければ」(佐野さん)
安全な花火の遊び方

一方、気を付けたいのが思わぬ事故です。
14日、安全な花火の遊び方を消防士から学ぶ「花火教室」が愛知県愛西市の永和保育園で開かれました。
花火の正しい持ち方などをクイズ形式で答える子どもたち。
火が服に移ってしまったときの消し方、「ストップ ドロップ&ロール」の講習も。
「服に火がついてしまいました。まずストップ(止まる)、そのあとドロップ(寝転ぶ)ロール(転がる)してください」(消防士)
そのあとは、手持ち花火を使って実践。
花火で遊んだらバケツに入れて消火。楽しみながら花火の注意点を学びました。
「花火をブンブン回したり投げたりする人も見たりします。ルールを守ってもらわないと、小さな火から大きな火になり、火災になったりするので、火は怖いものだという認識を持ってほしい」(愛西市消防本部 予防課 神谷厚輝さん)
花火は「煙や音が周囲に迷惑にならないか気になる」「どこでやったらいいか分からない」という人もいるようです。
そんなときに役立つアプリが愛知県西尾市の花火メーカー「若松屋」の「Hanabi-Navi」(はなびナビ)です。
「花火ができる公園」を探せるアプリで、愛知県では805カ所が掲載されています。