名古屋市内に出没したニホンカモシカ捕獲　東山動植物園で一時保護へ

名古屋市内に出没したニホンカモシカ。3日午後4時ごろに捕獲作業が完了しました。

先週から名東区や守山区で目撃情報が相次いでいた「ニホンカモシカ」。2日は名東区内の住宅街に現れ、民家の敷地内に入る様子も。

愛知県によると、「ニホンカモシカ」が生息している場所は近年、山間部から都市部へ拡大しているといいます。

2日午前9時すぎに住宅街の公園に入ったカモシカ。遊具の近くや、グラウンドを歩き回る様子が見られました。

近隣住民など多くの人が見守る中、2日午後6時すぎに始まったのは、捕獲作業。

すると、カモシカが興奮し、グラウンド中を走り回り、フェンスに向かって猛突進する姿も。安全面を考慮し、捕獲作業は中止となりました。

外に出られないように出口をネットやフェンスで囲まれたグラウンドで一晩を過ごしたカモシカ。

3日は冷たい雨が降る中、グラウンドの片隅でじっとしていました。

午後3時すぎ。警察が周辺道路を一部規制。

そして、午後3時45分ごろ。

記者：「市の職員らがグラウンド内に入っていきました」

麻酔銃や盾を手にした職員らがゆっくりとカモシカの近くへ。

記者：「いま狙いを定めました。麻酔銃が撃たれたものとみられます」

作業が始まってから約15分で捕獲されたカモシカ。

名古屋市によると、東山動植物園で保護し、回復してから山に返す方針だということです。

近隣住民：「ぐるぐるまわっているから食べられないし(捕獲されて)よかった」「（どんどん体力的にもかわいそうだなと思っていたので）ようやく捕獲してもらって安心している」