参院選三重選挙区 自民現職に新人3人が挑む 「自民が死守か、野党が奪還か」

参院選三重選挙区には4人が立候補し、3期目を狙う自民党の現職に3人の新人が挑む構図となりました。
改選数1の三重選挙区には届け出順に、諸派の新人・橋本博幸氏(42)、自民党の現職・吉川有美氏(51)、立憲民主党の新人・小島智子氏(64)、参政党の新人・難波聖子氏(45)の4人が立候補しました。
「三重県の中で、特に北はインフラ予算がついてこなかった。三重県全体の発展に 、生活に経済に大きな支障をもたらす。これを何とかしないと」(自民・現 吉川氏)
「人口減少は待ったなしのところに来ているのに、その子どもたちすら支えきれない。こんな国の政治を、このまま続けさせていいとはとても思わない」(立憲・新 小島氏)
「日本人の生活を守ろうと、日本の国益を守ろうと。日本を景気回復させていかなければいけません。そのために大幅な減税をして、国民の手元に残るお金を増やす」(参政・新 難波氏)
「NHK問題に対して、問題を抱えている人の問題を解決していく」(諸派・新 橋本氏)
「自民が死守か、野党が奪還か」に注目

三重選挙区では、現職1人に新人3人が挑む構図になりました。
参院選を取材するメ~テレの小島佑樹記者は、三重選挙区のキーワードとして「自民が死守か、野党が奪還か」に注目しています。
「三重選挙区は長い間『民主王国』と呼ばれていた期間があった。それだけ民主党系が強かった地盤だったが、12年前に自民党がその牙城を崩して以降、『民主王国』の面影はすっかり薄くなってしまった状況が続いている。ただ今回の自民党候補は、自民党派閥の裏金問題に関与していた1人ということもあり、逆風がやまない中で、議席を死守できるかどうかが大きな焦点。自民党候補にとっては、有権者の疑念を払しょくしつつ、防戦一方にならないような戦いが求められます」
Q.野党は?
「自民党の現職に挑む野党の候補は、事実上一本化されたと言っていいと思います。中学校の教員を経て桑名市選出の県議会議員を務め、政策通を売りにしています。ただ、国政選挙という意味では新人なので、知名度の低さが課題。桑名市は三重県の北部なので、北部で知名度はあるけれど南部での知名度は低い。そのため投開票日までに、三重県全域で知名度をどう上げていくかが課題。ほかにも参政党や諸派の候補が出ていますが、いずれも知名度の低さが課題なので、どうクリアしていくのかが焦点になると思います」
「まさに1人だけが当選するのが『1人区』なので、ここで勝てるかどうかは全国的な参院選の情勢をみても非常に大事になってくる。そのため注目度の高い選挙区だと思います」