参院選愛知選挙区 14人立候補で混戦模様 自民・公明・立憲・国民が議席を守るか、新勢力が風穴開けるか

3日公示された参院選で、愛知選挙区(改選数4)には14人が立候補しました。
愛知選挙区に立候補した14人は以下の通りです(届け出順)。
れいわ新選組の新人・辻恵 氏(77)
諸派の新人・石原悟 氏(75)
共産党の新人・須山初美 氏(46)
国民民主党の新人・水野孝一 氏(48)
自民党の現職・酒井庸行 氏(73)
公明党の現職・安江伸夫 氏(38)《自民党推薦》
諸派の新人・横山緑 氏(47)
社民党の新人・大西雅人 氏(30)
参政党の新人・杉本純子 氏(47)
日本維新の会の新人・広田さくら 氏(47)
諸派の新人・園原武嗣 氏(54)
諸派の新人・田中克和 氏(41)《日本保守党推薦》
諸派の新人・山根有紀也 氏(34)
立憲民主党の現職・田島麻衣子 氏(48)
候補者の第一声

いずれも現職で自民・公明の与党から立候補する2人は経済対策や少子化対策を訴えました。
「私たちの生活を豊かにするために何が必要か、労働賃金でしょ。皆さんの給料を上げないと豊かな生活はできない」(自民・現 酒井氏)
「0・1・2歳児の保育料を0円に、出産費用を0円に。給食費の負担も0円にしていきたい。愛知の地から子育て・教育にお金のかからない社会を実現していきたい」(公明・現 安江氏)
野党から出馬する候補者は、物価高対策などを掲げ、3日から17日間の選挙戦を戦います。
「私たちがやり遂げたい政治、それは国民を向く政治。物価高対策、食料品の消費税を0%に。財源をしっかり示したうえで0%を時限的にやらせていただきたい」(立憲・現 田島氏)
「社会保障改革の中でも社会保険料を下げる、ものすごく大切な改革です。これを皮切りに日本の皆さまがもっと楽しくよりよい日本になるように高く掲げていく」(維新・新 広田氏)
「日本の政治の本当のゆがみから怒りをそらさせ、差別と分断をあおる政治をなんとしても変えていきたい。勝ち抜かせていただき、消費税の減税、暮らしを守る仕事、どうかやらせてください」(共産・新 須山氏)
「手取りが増えて消費が拡大し景気が良くなる、そして雇用も拡大する。そんな好循環を作っていかなければならない」(国民・新 水野氏)
「まずは消費税の廃止。根本から国民一人ひとりの暮らし・権利を守る。人々の思い、一緒の目線で新たに人々とともに歩む、そういう政治を作る」(れいわ・新 辻氏)
「日本人の家庭がコメを買いやすくしてあげる。第一次産業をもっと国はしっかり生活保障するべき」(参政・新 杉本氏)
「とんでもなく開いてしまった日本の格差を是正する。最低賃金を全国一律でまず1500円にするべき」(社民・新 大西氏)

地域政党「減税日本」の候補は、日本保守党の推薦を受けています。
「ガソリンの暫定税率の廃止とともに食料品、さらに生活品に関わる消費税をなくしていく。8%、10%の税率がなくなればその分商品の値段は下がるので、経済復活をしっかりやっていきたい」(諸派・新 田中氏)
政治のあり方を訴える候補者も。
「政治の問題をテクノロジーで解決し、皆さまと一緒に未来は明るいと信じられるような国を目指したい」(諸派・新 山根氏)
「誠実な政治、政策よりも誠実。これを柱にして、とにかくこの日本を元に戻す」(諸派・新 園原氏)
「200カ国が仲良くなり、きょうだい国になれば世界平和の実現は必ずできる」(諸派・新 石原氏)
「命がけでNHK問題。弱者の声を拾ってすくい上げて本気で戦っていきたい」(諸派・新 横山氏)
主要政党の公認・推薦候補が出そろう

参議院選挙を取材する小島佑樹記者の解説です。
Q. 愛知は候補者が非常に多い選挙区に
「主要政党10党の公認や推薦を受けた候補が出そろったというのが愛知選挙区の特徴のひとつです。そこに諸派の候補も加わり、混戦が予想されています」
Q.混戦模様の愛知選挙区、ポイントは
「キーワードは『新勢力が風穴開けるか?』。過去3回の参議院選挙ではいずれも自民・公明の与党と、立憲・国民の旧民主系野党がそれぞれ2議席ずつ分け合う傾向が続いています。過去の傾向通りに今回も4党が議席を維持するのか、それともそのほかの勢力が新たな受け皿となって風穴を開けるのかに注目しています」