アジア・アジアパラ競技大会のボランティア数は東京五輪の約半分の4万人 運営にはボランティアの質が課題

アジア・アジアパラ競技大会の開催に向けて、大会の組織委員会は大会の運営に関わるボランティアを募集しています。ボランティアに自らの役割について知ってもらおうと応募者を対象にしたイベントが開かれました。
講堂に入ってきたのは、2026年に開催されるアジア・アジアパラ競技大会のボランティアに応募した人たちです。応募者に自らの役割について理解を深めてもらおうと大会組織委員会が中村区役所で行ったイベントにはあわせて約480人が参加しました。
今回募集しているボランティアは2種類です。「大会ボランティア」は競技の会場や宿泊施設で競技の進行の補助や選手のサポートなどを行います。「都市ボランティア」は会場外で来場客の誘導などを担当します。

組織委員会はのべ約4万人の採用を目指しています。イベントでは、協調性やリーダーシップといったボランティアとしての適性を確認するグループワークが行われました。また、参加者たちは大会の当日に着用するユニフォームのサイズを確認したり、パラスポーツを体験したりして、大会への関心を深めていました。
ボランティアに応募した女性:
「地元での開催ということで参加を決めた。周りの応募者より若いと思うので、元気さを生かして(大会を)盛り上げたい」
アジア・アジアパラ競技大会組織委員会 澤田良樹さん:
「この大会を通してスポーツに興味を持ってもらったり、大会・ボランティアは楽しいと思ってもらったりしたい。多くの人に(ボランティアとして)参加してもらいたい」
課題は「ボランティアスタッフの質」 東京五輪と同規模なのに半分の人数で運営

組織委員会が課題に挙げているのは「ボランティアスタッフの質」です。アジパラと会場の規模がほぼ同じの東京オリンピックでは、7万人ほどのボランティアが採用されていました。しかし、今回の大会はその半分ほどの人数で運営する予定です。そのため、組織委員会は研修などでボランティアスタッフにあらかじめ務める役割を知ってもらい理解を深めてもらうことで、少ない人数でも円滑に運営できるようにしようと考えています。