「おむつ」を定額使い放題に 名古屋市立の保育園で今年度中の本格導入目指す 名前を書く手間省けて保護者の負担軽減に

「保育園に通う子どもの紙おむつを使い放題にする」
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そんなサービスを名古屋市立の保育園が始めようとしています。
きょうの名古屋市議会で議論されたのは「おむつ」についてです。
(減税日本 大村光子市議)
「おむつのサブスクリプションの質問を実施いたしました」
保育園に通う子どもの紙おむつやお尻ふきを定額で使い放題にする、いわゆるサブスクリプションのサービスで、名古屋市は市立の保育園で今年度中の導入を目指して準備を進めています。
すでに全国100以上の自治体で導入されていますが、愛知県内でおととし、いち早く取り入れたのが豊橋市です。
公立の「くるみ保育園」では、おむつが必需品となる0歳から1歳までの31人の園児のうち18人がサブスクを利用しています。料金は1か月税込み2400円で、利用率は約58%です。
(くるみ保育園 馬場香先生)
「サブスクのおむつは、こちらにストックを用意しています。いろんなサイズを揃えて常に在庫が切れないようにストックを十分置くようにしている」
成長にあわせてサイズの変更もでき、おむつのほか、おしりふきも使い放題です。保護者にとって、おむつに子どもの名前を書く必要がなく、毎日おむつを補充しなくていいことが魅力です。
以前は「週末にたくさんストック買っていた」
(サブスク利用中 1歳児の父親)
「どちらがお得かなと家族と相談もしたが、用意するのが楽だから任せちゃおうと」
(サブスク利用中 3歳・0歳児の母親)
「週末にたくさんストックを買って全部に名前を書いて用意するが、早めにサイズアウトして(体が)大きくなって、名前を書いたストックがこんなにあるのにどうしよう…となることが多かった。(おむつを)5~6枚入れるだけで(かばんの)スペースもとるので、省スペースになるかな」
一方、サブスクのおむつがこどもの肌にあわないなどの理由で、利用しない人もいます。
(くるみ保育園 馬場先生)
「サブスクを利用していないお子さんは(おむつを)毎日5~6枚持ってきてもらう」
保育士にとっては子どもごとにおむつを整理する時間が短縮され、子どもと向き合う時間が増えるというメリットもあるこのサービス。実は名古屋でも熱田区の保育園で試験的に導入されています。
名古屋の保護者からは「嬉しいでしかない」の声
0歳から2歳児の約半数の家庭が利用していて、保護者と園の両方の満足度が高いことから名古屋市は本格的に導入する考えです。
(名古屋市 子ども青少年局・佐藤誠司局長)
「各園の状況を確認しながら、可能な限り早期に導入できるよう検討してまいります」
おむつのサブスク導入に名古屋の保護者は…
(3児の両親)
「名前スタンプを(おむつ)全部に押して持っていかないといけないから大変」「(おむつのサブスク導入は)嬉しいでしかない。むしろ児童手当より嬉しいかも」
(0歳児の両親)
「どんな種類のおむつが使えるのかは大きな問題」
おむつのサブスクは忙しい家庭や保育の現場を支える仕組みとして、名古屋でどこまで定着していくのか、注目されます。