独自の物価高対策で“おこめ券”すでに配布している自治体も 三重・菰野町では子育て世帯に2200円分 「継続して欲しい」一方で不満の声も…

物価高対策で注目される「おこめ券」。独自の物価高対策として、すでに配布を始めている自治体もあります。
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三重県菰野町。訪れたスーパーでは、多くのコメが5キロ4000円台。そう簡単には下がりませんが、菰野町ではことし9月末から、独自の物価高対策として2200円分の「おこめ券」を支給しています。
(菰野町民・30代)
Q.おこめ券の配布についてどう思う?
「(おこめ券は)結構欲しいですね」
Q.2200円分は大きい?
「大きいですね」
(菰野町民・40代)
Q.おこめ券の配布についてどう思う?
「うれしいですね。1回だけじゃなく継続してほしい」
しかし、支給対象は18歳以下の子どもがいる約4000世帯。子どもがいない高齢世帯や独身世帯などは、今回の支給対象ではありませんでした。
(支給対象外の町民・80代)
Q.おこめ券“支給対象外”どう思う?
「年寄りはないん?不平等やね、それは問題やわさ。全員に2万円配るというのがあったやんか、石破政権のときに。それを配ってほしかった」
子育て世帯を対象にした理由は?
そこで、町の考えを聞きました。
(菰野町 子ども家庭課・瀧裕介さん)
「国の物価高対策のための交付金を原資とするものだが、例年に比べて全体の額が小さかったという事情がある。これまで水道料金の減免など広く住民に対応する事業を行ってきたが、さらに対象を絞った上で効果的な事業をする必要があった」
国の交付金は、昨年度は赤字国債の発行などもあり総額14兆円超えでしたが、今年度は予備費が財源でわずか4兆円ほど。菰野町が受け取れた交付金も8割ほど減り、限られた財源をどこに充てるかを議論した結果、「おこめ券」になりました。
(瀧さん)
Q.子育て世帯を対象にした理由は?
「将来につながるというところもありますし、子どもがおなかが空いているとか、食べるものに対して不安を感じることは良くないことだろうと。協議の結果として、子どもを対象とした事業にしていきたいと」
使用頻度は去年の10倍以上
そして、この「おこめ券」。実は町内の大手のドラックストアなど4店舗では、コメ以外のすべての商品で利用することができます。
(菰野町民・30代)
「ありがたいです本当に。(最近は)お菓子1個でも100円では買えないので助かります」
一方で、コメを買う時にだけ「おこめ券」を利用できるスーパーで聞くと…
(Ichigokan+PLUS 菰野店・玉田周平店長)
「当店では(おこめ券の)使用頻度は去年の10倍以上。“おこめ券”は非常に使われています」
しかし、この先、高市政権がとりまとめる交付金を、菰野町が再び「おこめ券」として使うかどうかは今後、各部署で協議して決めたいということです。





