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多発する“警察官をかたる特殊詐欺” 現金約190万円を振り込もうとした名古屋の女性(72) 被害を未然に防いだキッカケは…

10.30(木)14:44
特殊詐欺の被害が相次ぐ中、現金約190万円を振り込もうとした女性を被害から守ったのは…。
【写真を見る】多発する“警察官をかたる特殊詐欺” 現金約190万円を振り込もうとした名古屋の女性(72) 被害を未然に防いだキッカケは…
愛知県内に住む72歳の女性。ことし9月、自宅の固定電話に一本の連絡が…。電話の相手は「警視庁渋谷署の警察官」を名乗る男でした。
(警視庁渋谷署の警察官を名乗る男)
「詐欺犯人があなたの通帳を持っていた。口座が凍結するから通帳の番号を教えてほしい」
怖くなった女性は、犯人の指示に従ってスマートフォンを購入し、毎日、テレビ通話でやり取りしました。女性は犯人の指示通りに暗号資産交換所に登録し、銀行口座の番号や残高を伝えました。
「青い制服姿を見て、警察官だと思い込んでしまった」
その後、静岡銀行名古屋支店に行き「193万円の残高すべてを暗号資産口座に入金したい」と伝えたところ、副支店長が不審に思い警察に通報。被害を未然に防ぐことができました。
(静岡銀行名古屋支店 坂口三剛副支店長)
「暗号資産の振り込みは気をつけるよう本部から通達があり、本人の話を聞いて詐欺かなと思った」
(72歳の女性)
「テレビ通話で青い制服姿を見て、渋谷署金融係と書かれた名刺を見せられて、警察官だと思い込んでしまった。電話で警察官を名乗られたらすぐに疑ってほしいと思う」
愛知県警によりますと、今年の特殊詐欺被害のうち約65%が警察官をかたる手口で、被害額は約37億円に上っています。





