
方向転換「減産へ…」鈴木農水大臣のコメ対策どうなる!?「日本の農政はコロコロ コロコロ変わる“猫の目農政”」農家の言葉が政治を志す原点に

新しい大臣になり、コメの価格に影響は出るのか?新米の季節になって店頭に新米が並んでいます。しかしながら価格は依然高いままなんです。
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コメのスーパーでの販売価格、5キロでいくらかという数字ですが、一時備蓄米の投入もあって3500円台まで下がったんですが、また上がってきて現在高止まり、最新(10月13日~19日)では、5キロで4251円(前週比 +109円)となっています。
今、コメがちょっと余り始めているというふうに言われてるんですが、それでも価格が下がらないのは、各業者が高く仕入れてますから、それを安く売るわけにはいかない。そういう懐事情もあるようなんです。
鈴木新大臣 政治を志す原点となった言葉…
鈴木憲和新大臣就任会見で政治を志す原点としてある農家の言葉を引き合いに出しました。それがこちらです。
「日本の農政はコロコロ コロコロ変わる“猫の目農政”だ。生産者は、農林水産省と逆のことをやると、蔵が建つとこの辺では言うんだよ」。
この言葉が政治を志す原点になったということなんです。
つまり、鈴木大臣は農家目線に立てば、政策はコロコロ コロコロ変えてはいけないと。そして農水省は農家に信頼されてないと。
コロコロ コロコロ変えてはいけないというとなんですけれども、鈴木大臣はどうでしょうか。まずはコメの生産量です。石破前総理のもと、小泉前農水大臣は「増産にかじを切る」として、前の年と比べて68.5万トン増産しました。しかし、鈴木農水大臣は「需要に応じた生産が原則」ということで、前の年と比べて減産するというふうに言っているわけなんですね。
ただ、需要に応じたといいますが、これ農水省の需要の見通しが甘かったから、コメ不足が起きたわけです。本当にこれ大丈夫なのと、大臣に言いたいですよね。
そしてコメ価格に関して言うと、小泉前大臣はジャブジャブにしていかなきゃいけないということで備蓄米を投入して、価格に積極的に介入してきました。一方、鈴木農水大臣は、マーケットありきでの生産米価格には深く関与していかない。と、ここも何か変わってますね。逆ですよね。
お米券配布は農水省主導ではない
そしてあのお米券なんですけれども、これ全国一律で皆さんにお米券が配布されるイメージが強くないですか。これそんなことはなくてですね、高市政権が掲げている物価高対策で、重点支援地方交付金が拡充される方針ですが、それで各地方で「お米券配るなら配ってくださいね」というものであって、別に農水省主導ではないということです。
こうした中、日米首脳会談でこちらミニマムアクセス米について変化がありました。関税のないコメなんですけれども、アメリカ米を75%増やしますよということなんですね。2024年度ですと、アメリカ前が大体半分ぐらいであったわけですけれども、その輸入割合を75%拡大するということなんですが、全体の総量77万トンは変わりません。
アメリカの輸入割合だけを増やすので、そこまで影響はないですよと農水省は説明しているんです。生産者の農水省への信頼がないと感じている大臣。どんな改革をするのか注目です。





