汗はかいた方がいい? 制汗剤は使っていい? 医師に聞く「汗との正しい付き合い方」

各地で猛暑日となるなか、汗が気になる人も多いのではないでしょうか。汗との正しい付き合い方について、総合大雄会病院(愛知県一宮市)の高田基志院長に聞きました。
6月17日と18日、東海地方の多くの地点で猛暑日になりました。
Q.病院の状況は?
「17日あたりから熱中症の患者が増えてきている印象です。17日は4人が熱中症ということで受診されている」(総合大雄会病院 高田基志 院長)
Q.どんな症状?
「吐き気、倦怠感。筋肉痛などもありました」
Q.年代は?
「10~60代まで、結構バラバラです」
Q.患者が増えた理由は?
「17日からいきなり暑くなってきたことが一番大きいと思います」

「正しい汗の付き合い方」は、熱中症対策にもなるということです。
Q.汗はどのような役割?
「汗をかき、乾いていくことによって気化熱というもので熱を奪い、体温を下げる働きがあります」
Q.汗をかかないと体温が上がってしまう?
「その通りです。汗をかきやすい体になることによって、暑さに慣れると考えていいと思います」
汗をかいたら、汗が乾く状況をつくる

Q.汗をかいたら、そのままにした方がいい?しっかり拭く方がいい?
「汗が乾くことによって気化熱で体温を下げるので、汗が乾きやすい状況をつくることが一番いい。汗をだらだらかいているより、少し拭いて乾きやすい状況を作るのが一番いいです」
Q.湿ったタオルで拭くのは?
「完全に乾いたタオルで拭くよりも、少し皮膚に水分を残すのがいいです」
Q.ハンディファンも有効になる?
「ハンディファンによって熱を奪いますし、風が吹けばそれだけ乾きやすくなります」
Q.汗をかいた方がいいということですが、汗をおさえる制汗剤というのは、使った方がいい?
「普通の使い方であれば特に問題はないです。一般的に制汗剤はわきの下や足に使われることが多いと思いますが、わきの下や足は閉鎖空間で、あまり乾くような場所ではない。ここに熱を奪うという働きはないので、問題はないと思います」