
「身勝手かつ無責任と言わざるを得ない」赤ちゃん2人の遺体を遺棄した母親に懲役2年、執行猶予4年

2024.12.05(木)
赤ちゃん2人の遺体をマンションの1室に遺棄した罪に問われた母親の裁判で、名古屋地裁は12月5日、母親に懲役2年、執行猶予4年の有罪判決を言い渡しました。
死体遺棄の罪に問われているのは、愛知県半田市に住む元風俗店従業員の入村恵被告(39)です。
起訴状などによりますと、入村被告は2013年12月下旬頃から2024年5月までの間、当時住んでいた名古屋市南区や中区のマンションの1室に、自分が産んだ赤ちゃん2人の遺体をタオルで巻いてビニール袋に入れるなどして遺棄した罪に問われています。入村被告は、2013年12月下旬ごろと2015年から2016年ごろに出産したとされています。
12月5日の判決公判で名古屋地裁の須田健嗣裁判長は「2人の子の死亡が露見することを恐れ、7年ないし10年もの長きにわたり遺体を放置し続けたことは、身勝手かつ無責任と言わざるを得ない」などと指摘。
一方で「事実を認め、保釈中に2人の遺体を弔う手続きを進め、犯行に及んだ事を反省している」などとして、入村被告に対し、懲役2年、執行猶予4年の有罪判決を言い渡しました。