
「世界の旅行先・25選」に日本で唯一選ばれたのは…? 旅のトレンドは「静かな場所」 “心身ともにリラックスしたい”需要が増

アメリカのメディアが発表した「世界の行くべき旅行先」。日本で唯一、山形県が入りました。一体なぜなのでしょうか。
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アメリカの有力旅行メディアが毎年発表している「来年行くべき世界の旅行先・25選」。2024年は金沢市が選ばれましたが、今年、日本から唯一選ばれたのは山形県。理由としては、東京から300キロほどの距離にも関わらず、別世界のような静けさ、神秘的な体験ができる場所などがあげられています。
さらには、樹氷が有名な蔵王や、幻想的な夜景が有名な銀山温泉。米沢牛などのグルメ。そして、外国の方には衝撃だったのか、直径6.5メートルの巨大鍋で作られる、芋煮会などが紹介されているんです。
“行くべき旅行先”に選ばれた山形 その魅力とは
(若狭敬一アナウンサー)
さらに山形の魅力を探るため、今回は、山形出身の大石邦彦アンカーマンに、語ってもらいましょう!
(やまがた特命観光・つや姫大使 大石邦彦アンカーマン)
20年観光大使をやっていたんですけども、ようやくチャンスが巡ってきました!山形は美味しいものに溢れているんです。
例えば、ブランド米の『つや姫』や『雪若丸』。ブランド牛の『米沢牛』『山形牛』『最上牛』。あとは、フルーツで言うと、『ラ・フランス』『さくらんぼ』。あとは『芋煮』。みんなで、河原で食べるんですが、山形県民の9割9分は経験していると思います。
ちなみに山形の空港は「おいしい山形空港」という。“おいしい”という言葉が入っているくらいなんです。
トレンドは「静かな場所」?
(若狭)
世界から注目されている山形ですが、そもそもその静かなところが今いいんじゃないかということで、静かな場所へのニーズがあるのかどうか聞いてみました。
ゴールデンウィーク・夏休みの旅行動向調査をしたJTBによりますと、前年より上昇した項目が「リラックスする、のんびりする」「自然や風景を楽しむ」という項目だったそう。
分析すると「スマートフォンなどに追われる時間から離れ、自然の中で心身ともにリラックスしたいというニーズがうかがえる」ということなんです。
旅行ジャーナリストの村田和子さんも、静かなところに行きたい人が増えていると分析しており、「日本人が静かな場所を求めるニーズが高まっている。訪日客(インバウンドの方々)が一部の観光地に集中して、宿泊費も高騰。混んでいる場所を避ける傾向にあって、中には旅行も行かない日本人も増えている」ということなんです。
おすすめの“静かな観光”は?
そんな中、村田さんおすすめの静かな情緒ある街が2つあります。
まずは、愛媛県の大洲市。ここは「伊予の小京都」と呼ばれ、昔ながらの街並みが残り自然を満喫できるそう。冬場の早朝には、市内を流れる肱川に霧が立ち込める“肱川あらし”が見られるほか、かつて京都の職人が大洲に移り、京都独特の厳しい建築ルールから解放されて自由な発想で建てた建築物の数々が美しい街で、これからは紅葉も素晴らしいということです。
次は、岡山県の津山市。「西の小京都」と呼ばれ、日本100名城の一つ津山城の周辺には、城下町の街並みが残る保存地区があり、古い建物がおしゃれなカフェにアレンジされるなど、趣を感じながら“静かに散策できるスポット”。
津山ホルモンうどんなどご当地B級グルメも充実しており、B'zの稲葉浩志さんの故郷で実家の「イナバ化粧品店」も観光名所となっています。
愛媛県大洲市、岡山県津山市。ぜひ皆さん、旅行の行き先の一つとして考えてみてください。これからは旅のキーワードは「静かな場所」になるかもしれません。





