大阪・関西万博は盛り上がる? 70年万博の「月の石」「ゾウと人間の綱引き」や05年愛・地球博「冷凍マンモス」の興奮に続けるか?街の声は

「人類の進歩と調和をテーマとする『日本万国博覧会』が開催されることは誠に喜びに堪えません」
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大阪万博が開幕したのは55年前の3月。当時の新聞のテレビ欄には民放全局が開幕にあわせて共同制作した特別番組が掲載されています。その秘蔵映像には…。
(総合司会 黛敏郎さん)
「ここで試しにテレビのチャンネルを他の所に回してみていただけますか?NHK以外は、どのチャンネルからも私の顔が映るはずです」
民放全局あげての見どころ紹介、当時の興奮ぶりが伝わってきます。
大盛況だった1970年の大阪万博
大阪万博ではワイヤレステレホンの体験や人間洗濯機など最新技術がズラリ。最大の目玉はアメリカ館の「月の石」。一目見ようと、すし詰め状態に。
(月の石を見た少年)
「変な形をしていて、色が金色みたいだった。とても僕、欲しくなっちゃった」
海外グルメも大集結。こんな呼び込みも。
「とてもおいしいインドカレー。あまり辛くないインドカレー。あなたのためのインドカレー。はい、ど~ぞ」
タイからは16頭のゾウが来日。まさかのゾウと人間の綱引き。会場は大いに沸きました。
国や企業が個性を競ったパビリオン。その数116。芸術家の岡本太郎さんがプロデューサーとなりテーマ館としてつくられた「太陽の塔」も注目を集めました。
海外旅行が一般的ではなかった時代ということもあり、想定をはるかに超える6400万人が来場。194億円あまりの黒字で幕を閉じたのです。
2005年に開催された愛・地球博では…
その35年後に開催されたのが2005年の愛・地球博。
「(Q:どこに行きます?)マンモスラボです」
目玉は800万人が見た冷凍マンモス。
(愛・地球博 中村利雄 元事務総長)
「最初に見た時は本当にリアルで物悲しげですね」
マンモスを発見できる可能性は20パーセントと言われていましたが、目玉展示にしようとロシアへの調査団派遣にかけたのです。
一方で、目標入場者数を低く見積もり、会場も建設費を約350億円減らして規模を縮小。マンモスによる集客やコストカットは功を奏し、来場者は2200万人で約130億円の黒字となったのです。
会場建設費は当初のほぼ倍の2350億円に
一方、来月13日開幕の大阪・関西万博は、会場建設費が当初の1250億円がほぼ倍の2350億円に膨れ上がり、厳しい声も聞こえています。
(大阪・関西万博 石毛博行 事務総長)
「人手不足と物価上昇というようなことで(建築費を)引き上げずにできればー番いいんですけども、それ(引き上げ)以外の選択はなかったのではないかと」
大阪・関西万博に行きますか?名古屋で聞きました
きのう、松坂屋名古屋店の万博ポップアップストアで聞きました!
(行く予定の人)
「子どもを連れて行きたい。愛・地球博の時、私は小学校低学年だったんですけど、楽しくて『また行きたい』と何回も言っていたので期待しています」
「家族で行く予定です。自国開催なので日本の建造物を含めて日本のところを見たい」
(行かない予定の人)
「今のところ自分の興味があるところがないので(行かない)。もう少し盛り上がってきたら見たいなっていう気持ちが生まれるかも」
「興味があまりないので行かない予定です。誰かが強く言って(誘って)くれれば一緒に行くかも」