
驚異のリピート率40%…開業2年で人気ブルーベリー農園にした夫婦「可能性ある」と夫が気づいた“成功の仕組み”


愛知県愛西市の「ミライファーム」は、時間無制限のブルーベリー狩りが楽しめる人気スポットです。夫婦二人三脚で育てた約1000本の木に実る甘みたっぷりのブルーベリーを求めてリピーターが続出しています。
■大人気のブルーベリー農園
2023年にオープンした「ミライファーム」は、大人2700円・小学生1600円(時間無制限)でブルーベリー狩りが楽しめる観光農園です。小林智治さんと妻・麻理子さんが夫婦二人三脚で営んでいます。1900坪の敷地に約1000本を植え、夫・小林智治さんがほぼ一人で管理しています。

智治さん: 「元々機械関係の仕事をしているんですけど、機械で自動化したりシステム栽培ができるなら可能性があると。肥料と水は全て機械で自動で送っています。さすがにこの数を自分で水をあげることはできないので」 自動化により、極上の甘さを安定して提供できていると話します。

客: 「おいしい。スーパーでは買えません」 別の客: 「ブルーベリーって酸っぱいイメージあったけど、(ここのは)甘さがすごい」 一般的に酸味が強いとされるブルーベリーですが、ここでは甘みが際立ち、老若男女に愛されています。 午前9時のオープンと同時に、次々と客が来店します。 麻理子さん: 「2024年は予約を7月14日に打ち切った状態で、マックス2000人来てくださって。(智治さんが)このままじゃ捌ききれない、実がある自信がないとか言い出して」

客: 「去年初めて来て。(今年も)すごい楽しみにしていました」 別の客: 「『もう始まる?って』冬からずっと楽しみに。今年はオープンしたと同時に予約をして指折り数えて…」 リピーターが多いのが特徴で、リピート率は40パーセントを超えるといいます。
■ 多彩な品種が魅力
人気の理由のひとつは品種の多さです。 智治さん: 「ブルーベリー自体は(一般的に)300品種以上あるといわれていて、うちは約60品種を栽培しています」 ここでは、味や風味の違う60品種の食べ比べができます。

智治さん: 「おすすめの品種のひとつは、『トワイライト』。大粒になる品種で、すっきりした甘さとジューシーさがあり、お子様から大人まですごく人気がある。これ(『シャープブルー』)は甘みが強いのが特徴で、酸味がほぼゼロに近いので、お子様連れには最初にご案内します」

甘みや酸味の違いはもちろん、形や大きさが違う様々な品種があり、スーパーではなかなかお目にかかれない珍しいブルーベリーもあります。中でも1番人気は、ピンク色の品種「フロリダローズ」です。

智治さん: 「うちはこの列がピンク祭り。お客様が殺到される感じ。ここを解放するとここから誰も動かない。甘さがすごく強いけど香りがよく、爽やかな感じ」
■ 子供が喜ぶ遊び場も
子供が喜ぶ仕掛けも魅力です。敷地には、ブルーベリー狩りをした客が利用できる、プールやブランコなどの遊具があり、ファミリー層に大人気です。

客: 「子供に優しくて助かります。子供のためのブルーベリー農園」 別の客: 「子供が遊んでいる間に親が食べる。ほったらかして食べられる」
■ カフェで楽しむスイーツと農園長・みらいちゃん
園内には冷房完備のカフェがあり、自家栽培ブルーベリーをたっぷり使った「ブルーベリーヨーグルト」(680円)や、人気の「ジェラート巻き巻き体験」(680円)が楽しめます。

客: 「ブルーベリーの濃い味とミルクっぽい味がおいしいです」

人気の秘密はもう一つ。農園長は智治さんと麻理子さんの娘・みらいちゃんです。 麻理子さん: 「おいしいブルーベリーを集めるのが得意で、お客さんがみらいちゃんの後をついてブルーベリーを探す光景がよくあります」

甘いブルーベリーを見つけるのが誰より得意なみらいちゃんは、時にはおいしいブルーベリーを、お客さんにお裾分け。農園で愛される存在になっています。 2025年7月16日放送