1日の最後には“反省会”も…カンボジアから移送された29人 特殊詐欺の結果をグループごとに競わされていたか

　カンボジアから特殊詐欺のかけ子をした疑いで逮捕された29人、数人ずつのグループに分かれて、詐欺の結果を競わされていたとみられることがわかりました。 　19歳から52歳までの男女29人は、2025年5月、カンボジアから警察官などになりすまして、東京都の64歳の男性にウソの電話をかけ、現金をだまし取ろうとした疑いで逮捕され、8月22日、身柄を検察庁に送られました。 　捜査関係者によりますと、29人は数人ずつのグループごとに詐欺の結果を競わされ、一日の最後には録音した通話の内容を聞きながらメンバー同士で反省点を話し合っていたということです。 （リポート） 「長野県警を騙っていたんですけれども、制服のワッペンには『警視庁』と書かれていまして、全体的にチープな雰囲気です」 　また、カンボジアの拠点から押収された証拠品が公開されました。 　29人は長野県警の警察官を装って詐欺を繰り返していたとみられ、スマートフォンからは、警察官役のセリフなどが書かれたマニュアルも見つかったということです。