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遺族「残念に思っています」 過失運転致死傷罪で起訴 名駅3人死傷“暴走事故”

11.04(火)19:24
10月に名古屋駅近くで起きた暴走事故で、4日、運転手の男が過失運転致死傷の罪で起訴されました。

10 月15日の朝、名古屋駅近くの横断歩道。通勤や通学で、多くの人が行き交う時間帯に、事故は起きました。
バスターミナルなどにつながる誘導路から出てきた軽乗用車に、横断歩道をわたっていた3人がはねられ、会社員の田中幸子さん(49歳)が死亡し、男女2人が重傷を負いました。

車を運転していたのは鳴海洋被告(71)。
鳴海被告は、事故当時、過失運転致傷の疑いで現行犯逮捕。その後、警察は容疑をより重い、危険運転致死傷に切り替え送検しましたが、4日、検察が過失運転致死傷の罪で起訴したのです。
起訴状によりますと、鳴海被告はハンドルやブレーキを的確に操作せず、時速約72キロから76キロの速度で運転、赤信号を無視して交差点に進入し、事故を起こし、3人を死傷させた罪に問われています。

名古屋地検の判断に、専門家は。
しまかぜ法律事務所 井上昌哉 弁護士:
「過失運転はあくまで過失犯、危険運転は故意犯。処罰が全然違ってきます。被告が危険な運転・制御困難なほどの運転をしているという認識や故意まで必要。相当主観的なところまで含まれてきますので」
亡くなった田中さんの姉は、「危険運転致死傷で起訴されると思っていましたが、結果は過失運転致死傷で起訴という結果について、残念に思っています。どんな処罰になろうと私たち遺族は、犯人を許すことはありません。犯人には反省してほしいと思います。亡くなった妹は、病気の母の面倒を見続けて、今まで結婚しないでいました。結婚が決まった矢先に、事故が起きてしまい、悔しい気持ちでいっぱいです」と警察を通じてコメントを発表しました。





