
54年目で一度も目撃なし…21日に今季の営業スタートするスキー場 クマについては「心配なく楽しんで」

連日クマの出没が相次ぐ中、冬のレジャーの定番、スキーシーズンが始まります。クマへの心配はないのか、スキー場に聞いてみました。 11月21日にオープンする岐阜県郡上市の「鷲ヶ岳スキー場」、ゲレンデには1カ月ほど前から作り始められた雪の山が連なっています。19日からは、コースを整える作業に取り掛かる予定です。 鷲ヶ岳スキー場の担当者: 「昨年と比べると冷え込みがしっかりしていましたので、雪づくりは安定しております。まとまった雨もなかったので大幅にとけることもなく、いい雪が仕上がっております」 いよいよ始まる冬の風物詩ですが、山のレジャーと聞いて頭をよぎるのが、連日相次ぐ『クマの出没』です。
環境省は17日、10月のクマによるケガ人を含む人への被害数を発表し、全国で88人と、前の年の同じ時期と比べて10倍以上に増加しました。 人への被害は10月までで全国で196人、死亡した人は13人にのぼり、いずれも過去最悪となっています。 鷲ヶ岳スキー場では、心配はないのでしょうか。 鷲ヶ岳スキー場の担当者: 「古くからいるスタッフに確認したところ、『(クマは)見ないね』と聞いております。ご心配いただくことはないかなと思います」 今年で54年目の営業ですが、クマの目撃は一度もないそうです。
クマにとっては冬眠シーズンということもありますが、営業中のゲレンデは、あちこちに設置されたスピーカーから音楽が流れるにぎやかな場所です。 客がいない時間の雪の整備は、照明を灯した明るい環境で行っていることも、クマが現れない要因になっているのではと話します。
鷲ヶ岳スキー場の担当者: 「夜にはナイター照明をつけたり、人の巡回もございますので、クマが立ち寄りにくい状況になっているかと思います。楽しくお過ごしいただけますので、ぜひお越しください」





