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世界的に乱用が問題の合成麻薬「フェンタニル」 愛知県内の事業所では違法な取引確認されず

07.07(月)14:37
世界的に乱用が問題となっている合成麻薬『フェンタニル』をめぐり、愛知県は県内の事業所では違法な取引は確認されなかったと発表しました。
フェンタニルはがん患者の痛みを緩和させるためなどに使われる医療用麻薬ですが、アメリカでは過剰摂取による死亡事故が相次ぎ社会問題化しています。愛知県はフェンタニルの原料として使用される物質を取り扱う可能性のある県内26の事業所に対し、7月1日から立ち入り検査を始めました。
県によりますと、販売記録などを確認したところ、フェンタニルの原料の取引事例は1件ありましたが、名古屋市内の大学への販売であり、そのほか違法な取引や海外との取引は確認されませんでした。また事業所に対して、今後、違法な取引などに関する情報を探知した場合には速やかに報告するよう指導したとしています。
愛知県の大村知事は、「引き続き違法な麻薬等の取り扱いが疑われる取引事例の把握に努めていくとともに、そうした取引事例を探知した場合には国と連携して適切に対処する」と話しています。