
「マイナ免許証」3月24日から運用開始も… 一時システム障害 運転免許証の情報記録できず 専用アプリに不具合も

3月24日から運用が始まった「マイナ免許証」。
運転免許の種類や顔写真、有効期限などの情報をマイナンバーカードのICチップに記録するもので、24日からは「マイナ免許証」か従来の免許証か、もしくは2枚持ちかを選べるようになります。
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(松田亘哲記者)
「きょうから運用が始まったマイナ免許証。切り替えるために多くの人が列をつくっています」
名古屋市天白区の運転免許試験場で「マイナ免許証」の発行手続きをする部屋の前には、長い列が!
(発行手続きを待つ人)
「『マイナルーム』の列に並んでから40分くらいたった。まさかこんなに並ぶとは思わなかった」
「だいぶ待ちました 疲れました。講習が終わってマイナ免許証が交付される部屋に入ってから2時間(かかった)」
「マイナ免許証」は住所などの変更手続きをする際、役所に変更を届け出れば警察への届け出が不要になるほか、優良ドライバーらの免許更新の講習をオンラインで24時間受けられるようになります。
視力検査などは対面で行う必要があるため、全て自宅で完結する訳ではありませんが、かなり便利に!
(発行手続きを待つ人)
「更新手数料が安いのと利便性で選んだ。国が大きく進めているので今後に期待」
「なくて済むなら1枚にした方が効率的」
一方、あえて「マイナ免許証」を選ばなかったという人も。
「個人情報が少し不安…」
(「マイナ免許証」を選ばなかった人)
「今まで運転免許証だけだったので、このまま継続していこうかな」
「マイナンバーカードも個人情報が少し不安なところがある。従来の免許証でも問題なく過ごせていた」
「マイナ免許証」を紛失した場合、自治体の窓口でマイナカードの再発行、さらには免許証と再度、一体化する手続きにあわせて最長で1か月程度かかる可能性も。
また、今のシステムが更新されることし秋ごろまでは、「マイナ免許証」を取得したあと、マイナカードの有効期限が来て更新すると免許証と一体化する手続きをやり直す必要があります。
(愛知県警 運転免許課 姫嶋祥光 課長)
「来場者のマイナンバーカードの有効期限をまず確認して、有効期限がことしの秋ごろまでの人はまずマイナンバーカードの更新をしてもらう。その後に保有形態の変更、マイナ免許証への移行を促す」
3月6日に名古屋の街で30人に聞いた際も「マイナ免許証にしない」という人が多数派でした(「マイナ免許証のみ」6人、「両方持ち」9人、「従来の免許証のみ」15人)。
(「従来の免許証のみ」の人)
「(更新手数料が)安くなるのはいいが数百円だったと思う。持ち歩いたら怖い」
「新しいものがよく分からないので、従来の免許証がまだいいかな」
(両方持ちの人)
「どっちかがダメになったときに予備があると安心だなという気持ち」
こうした中、トラブルも…。
愛知県内では一時、14の警察署でシステム障害が発生し、マイナ免許証に運転免許証の情報を記録する手続きができなくなりました。
また、「マイナ免許証」の免許証の情報を確認するアプリで、「普通自動二輪」や「大型自動二輪」の表記が正しく画面に表示されない不具合も見つかりました。
スマホ版はすでに修正され、パソコン版は速やかに対応するということです。