
あおり運転されたら“車を止めて外に出ない” “ドラレコなどで録画”「した」時の罰則や「された」時の対処法

(若狭敬一アナウンサー)
悪質な「あおり運転」の問題は、よく耳にしますが、その取り締まりの現状は一体どうなっているんでしょうか?
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(大石邦彦アンカーマン)
検挙数を見てみますとピークは越えたと見られます。あおり運転の検挙数ですが、代表的な「高速道路での車間距離不保持」、後方からの「あおり」の検挙数の推移がこちらです。2019年の1万3787件をピークに減少傾向で、2020年には、あおり運転を厳罰化する改正道路交通法が施行されました。はっきりとした原因は分かりませんが厳罰化が広く知れ渡ったことに加えて、ドライブレコーダーが普及したことで、自ら不利なことはしないという意識が抑止力につながっているのではないかと見られます。
では、あおり運転とは具体的にどんな行為を指すのでしょうか。全部で10の行為があるんですが車間距離を詰める「車間距離不保持」や、故意に急ブレーキをかける「急ブレーキ禁止違反」、後ろからハイビームで不必要に照らす「減光等義務違反」、この他にも急な進路変更や強引な追い越しなどの行為があげられています。
あおり運転に対する罰則ですが、違反点数25点、即免許取り消しです。更に3年以下の拘禁刑または50万円以下の罰金となります。そして、あおり運転のせいで「危険が生じた」場合、罰則は重くなります。即、免許取り消しで5年以下の拘禁刑または100万円以下の罰金、免許を再取得できない欠格期間も長くなります。
では、あおり運転を「された」場合には、どう対処すればいいのでしょうか。JAF=日本自動車連盟によりますと、まず「速やかに車を止めて外に出ない」、車を止める場所も駐車場など、できるだけ人目の多い所にしてください。そして「ドアをロックして警察の到着を待つ」。もう一つは「ドラレコなどで録画しておく」、スマホで撮影するのも余裕があるなら良いかもしれません。
あおり運転をしないために心に余裕を持ったドライブを、あおり運転をされないように周りにも気を配った運転をお願いします。