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名古屋市長が障害者団体に謝罪 名古屋城天守の木造復元めぐる差別発言問題

08.09(土)02:12
名古屋城の木造復元に関する市民討論会で、差別発言があった問題について8日、名古屋市の広沢市長が障害者団体に直接謝罪しました。
名古屋城天守の木造復元をめぐっては、おととし市民討論会で障害のある男性に対し、一部の参加者から差別的な発言があったことなどが問題となり、事業がストップしています。
8日、名古屋市役所で開かれた会議で、広沢市長は障害者団体に対して直接謝罪しました。
名古屋市 広沢一郎市長
「本来人権尊重、障害者差別解消を先導すべき行政として、決してあってはならない問題であり、深くお詫びを申し上げます。」
障害者団体の代表などからは「自由に対話ができる風通しのいい環境づくりをしてほしい」などの意見が出ました。
市の担当者は、障害のある人も利用できるように5階まで小型昇降機を設置できるよう技術開発を進めていると話す一方で「慎重に検討すべき課題が山積している」などとして、事業の再開時期は明言しませんでした。
市の検証委員会は、河村前市長などの人権感覚が薄かったことが差別発言の原因のひとつになったなどと指摘しています。