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コンビニ店長がとっさの判断 現金握りしめながら電子マネーを買いに来た高齢女性に声かけ 「自宅のパソコンに警告が出て…」と聞き交番へ直行 被害を未然に防ぐ

08.08(金)20:54
愛知県内の特殊詐欺被害がこの10年で最悪のペースで推移する中、電子マネーを買いに来た高齢客に声をかけて、被害を未然に防いだコンビニ店長らに警察が感謝状を贈りました。
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愛知県警中署から感謝状を贈られたのは、名古屋市中区の「セブンイレブン大須観音店」の店長 新垣一さん(61)です。新垣さんはことし7月、高齢の女性客が現金を握りしめながら、5万円分の電子マネーを買いに来たことを不審に思い、「このカードは何に使われますか」と尋ねました。
女性は「自宅のパソコンに警告が出て、電子マネーで支払うよう指示された」と返答し、新垣さんはこれまで警察などから繰り返し指導を受けた詐欺の手口と確信。そのまま女性を交番に連れて行き、被害を防ぎました。
愛知県内ではことし6月末時点で特殊詐欺の被害は920件で、被害総額は約34億円に上っていて、この10年で最悪のペースです。詐欺を未然に防いだ事例は391件確認されていますが、3割以上にあたる134件がコンビニ店員の声かけによるものでした。
中警察署の河合博明署長は「警察でも対策を行っているものの、被害は増加傾向にある。特殊詐欺などの被害者に直接、接する機会のある金融機関やコンビニ事業者の協力が被害を防ぐための“最後の砦”」と話しました。