愛知県内の最低賃金63円引き上げ　全国平均の目安と同じ額の「時給1140円」とする答申　

愛知県内の最低賃金について議論する地方最低賃金審議会が21日、名古屋市内で開かれ、労働者、使用者双方の代表らが出席しました。

その中で、県内の最低賃金を63円引き上げ、1140円とする答申が出されました。

63円の引き上げ幅は過去最大ですが、先日、国の審議会で示された全国平均の目安と同じ額にとどまりました。

労働者側の代表は、愛知県の消費者物価指数の上昇が全国平均を上回っているとして、「主張が実現できなかったことは残念」などと発言。

一方で、使用者側の代表は、賃上げ分を価格転嫁できない企業が多くあるとして、「中小企業への支援を今まで以上に行ってほしい」などと発言しました。

新たな最低賃金は、10月18日から適用される見通しです。

最低賃金については、20日、大村知事が、国が示した目安を上回る引き上げが望ましいとの見解を示していました。