激セマで入りづらい 名古屋・栄の老舗大衆食堂をのぞいてみると、物価高にうれしい店長の客へのサービス

名古屋・栄の大津通から路地に入った場所にある大衆食堂「ダンラン亭」。創業約40年のこの店は、名古屋パルコができる前から営業する老舗大衆食堂です。一見、カウンター席のみという“激セマ”な店構え。「なんだか入りづらそう…」と思いきや、近所の人からは「店長がおおらかで、面倒見のいい人」「アットホームなお店」とさまざまな魅力が聞こえてきました。
そんな「ダンラン亭」の店長や客の様子を、定点カンソクさせてもらいました。

最初にやってきたのは、初めて来店した男性です。メニュー表のありかに困っていると、店長がすぐさま「(ここに)メニュー!」と、壁に掲げられたリストを指さします。
男性がステーキを注文すると「ミディアムレアぐらいでいい?」と焼き加減を聞く場面も。細かな気配りが、長年愛されてきた秘訣なんですね。
サービスで麻婆豆腐が登場!

さらに男性が注文した「サーロインステーキ定食」は、ソースとケチャップという昔ながらの味付け。焼き加減もオーダー通りのミディアムレアです。
客がステーキを食べようとしたその時、「お兄ちゃんこれ、おまけです! サービスです!」と麻婆豆腐がサービスで付いてきました。
男性に話を聞くと「たまたま通りかかって入ってみたんですけど、おいしかったです」とうれしそう。
客:
「すごく良いお店だなって思いました!」
韓国人の常連客が来店

店長「オンユ!!やっほ~!!」
続いてやってきたのは、韓国人の常連客・オンユさんと、その友人です。
店長「ようこそ!いらっしゃい!」
客「ハンバーグとメンチカツ定食で」
店長「OK!」
韓国からワーキングホリデーを利用して、3カ月前から日本にいるオンユさん。普段は1人で生活していますが、店長のおかげで寂しさを感じないといいます。

店長:「オンユは日曜日は休みなの?」
オンユさん:「きょう(平日)は休み。何で?」
店長:「頑張って働きすぎだよ!」
店長は客の体調を気遣っていました。
そんな中、テイクアウトコーナーには、テイクアウトコーナーには、名古屋パルコで働いているスタッフの姿も。
名古屋パルコで働くスタッフさんが弁当を注文

店長「どうも! 今日は早いね! 何にしよう?」
客:「おまかせで!」
店長「OK!」

常連客:
「パルコで働いているんですけど、いつも休憩時間にご飯を取りに来ています。お弁当もおいしいし名前の通りダンラン(団欒)亭なんで(お店の)温かい感じが好きで。毎日通っています!」

なんと、連日通う超常連さん。おまかせでゲットしたお弁当は「生姜焼き弁当」です。
常連客:
「味が濃いので、ご飯が進むというか、好きです!」

店長:
「お客さんが喜んで『大将ありがとう!』って言ってもらえればそれでいいです! 体が続く限りは店をやっていきたいですね」
40年続く店を定点カンソクすると、客への店長の愛があふれていました。