猛スピードで突っ込み3人死傷 71歳の男「人にぶつかっていない」と容疑否認 名古屋駅近くの交差点

名古屋駅近くの交差点で15日朝、71歳の男が運転する車が暴走し、次々と歩行者をはねました。防犯カメラには車体が傾いたまま、猛スピードで横断歩道に突っ込む様子が記録されていました。

名古屋駅近くに設置された防犯カメラの映像。
歩行者用の信号が青になり、職場や学校へ向かう人々が横断歩道を渡り始めた次の瞬間、坂を下ってきた車が突っ込んできました。
段差に乗り上げ車体が傾いているのがわかります。

事故は通勤・通学の時間帯に起きました。
秋元風花アナ:「現場は名鉄バスセンター前の大きな歩道橋がある交差点です。救急車4台、消防車2台、パトカー2台が集まって、交差点内が非常に混乱した状況になっています」

事故があったのは中村区名駅南の下広井町交差点。名鉄バスセンターなどへつながる誘導路から出てきた1台の軽乗用車が3人の歩行者をはねました。
軽乗用車はフロントガラスが大きく割れ、事故の衝撃が見て取れます。
事故の目撃者:「歩道が青信号だったけど、勢いよく車が突っ込んできた」
記者:「車はスピード出ていた」
事故の目撃者:「けっこう出ていましたね」
事故の目撃者:「女性がまず最初に飛ばされて、その次に男性が飛んでいくのが見えて、その2人はもう完全に飛ばされてました」

はねられた3人のうち、会社員の田中幸子さんが死亡、36歳の男性と48歳の女性が重傷です。
警察は、軽乗用車を運転していた鳴海洋容疑者(71)を過失運転致傷の疑いで現行犯逮捕。

事故の瞬間を仲川晴斐アナウンサーも目撃していました。
仲川アナ:「ずさーっと音を立てながら車が逆走してきて、一瞬そこにいる人たちは何が起こったのかわからない状況」
軽乗用車は誘導路の「出口」へ向かう途中、カーブでバランスを失い、「入口」側の車線から交差点に進入したとみられています。
通勤・通学の多くの人が行き交うエリアでの事故で影響も。交差点は一時通行止めになり、周辺では渋滞が発生していました。
鳴海容疑者は、調べに対し、「人にぶつかっていない」と容疑を否認していて警察が事故の詳しい状況を調べています。