物価高時代の救世主? “コスパ最強”冷凍食品の消費額は過去最多 人気の理由は「300円台」の本格メニュー 売れ筋商品は?

レンジ1つで簡単に調理できる冷凍食品は、消費額が去年、過去最多を更新しました。その背景には物価高があります。どんな冷凍食品が人気なのでしょうか。
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下の図は、冷凍食品の消費額をあらわしたグラフです。日本冷凍食品協会によると、去年の消費額は、1兆3017億円を突破し、過去最多となっています。
そして、人気生産ランキングは、3位が「ギョウザ」!2位は「コロッケ」!そして、堂々の1位は「うどん」という結果に。
2トップの「うどん」と「コロッケ」はなんと6年連続です!
そして「ギョウザ」は3年連続の3位ということで、圧倒的強さを見せている「冷凍三銃士」なのです。
そこに、時折顔をのぞかせてきたのがチャーハン。2019年から21年は3位に食い込んでいたそうです。
では、この地方ではどんな冷凍食品が人気なのでしょうか?
(平野菫記者)「こちらのイオン新瑞橋店では、ずらりと冷凍食品が並んでいます」
店では約2300品目の冷凍食品を取りそろえているそうですが、去年7月には新たな冷凍食品専門の売り場も展開。
愛知・岐阜・三重・静岡のエリア4県では冷凍食品全体での売り上げは去年4月に比べ今月は105%と好調です。そんな中…
売れ筋は“ワンプレート”冷凍食品
(イオン新瑞橋デイリーフーズ担当 内藤穂奈実さん)
「今一番人気の商品は、こちらのワンプレートの商品です。主食と主菜が一緒になっているので、レンジで温めるだけで簡単においしい料理を食べられる」
この店ではワンプレート冷凍食品の今月の売り上げは、昨年と比べて現段階で1.3倍!売れ筋1位はこちら!
五目ご飯と、黒酢あんのかかったグリルチキンのワンプレートで、値段は321円!
(平野菫記者)「五目ご飯はしっかりと味が染み渡っていて、しいたけと油揚げもいい風味を出しています」
電子レンジ500Wで5分ほどで出来上がりです。
そして、ワンプレートのラインナップは和食以外にも…
(イオン新瑞橋デイリーフーズ担当 内藤穂奈実さん)
「自宅で作るにはハードルの高い、グラタンとオムライスがセットになっている、洋食の“いいとこ取り”な商品です」
ふっわふわのオムライスととろ~りグラタンがレンジでチンで簡単に!値段は354円です。
“コスパ”がウリ 冷凍野菜も人気
きのう店で出会ったのは「ワンプレート」の大ファンだという40代と80代の親子…。
(購入した人(40代))
「1食で300円前後の商品が多く、外食気分で食べられる内容にもなっているので、“コスパ”がとてもいい」
(購入した人(80代))「味もとてもおいしい。もうかなりの年齢なので、なるべく『簡単な献立てを』と思い利用しています」
さらに、物価高の今はこちらも注目…
(イオン新瑞橋デイリーフーズ担当 内藤穂奈実さん)「こちらの冷凍野菜も人気です」
大容量のブロッコリーやほうれん草などが冷凍された商品。ブロッコリーは500グラムで408円、ほうれん草は500グラムで429円です。
冷凍野菜は去年の4月に比べ、ことしは1.3倍の売れ行きだといいます。
食料品の値上げに伴い…選ばれる「冷凍食品」
(イオン新瑞橋デイリーフーズ担当 内藤穂奈実さん)
「(生の)野菜の値段は天候によって上がり下がりが激しいが、冷凍野菜は常に同じ価格で提供できるので、そういったところもお客さまから選ばれている要因」
そして、イオンでは高騰するコメ価格の代替ニーズも見据えて冷凍食品の販売に力をいれていて、冷凍のご飯ものについては、この店では去年の1.2倍の売り上げです。
このパラパラ食感が楽しめる「本格炒め炒飯」が1番人気ということです。
日本冷凍食品協会のことし2月の調査では、頻繁な食料品の値上げに伴い節約を意識するようになったという女性は8割を超え、男性も7割という結果に。
こうしたことを背景に冷凍食品の消費増加に繋がっていると見られます。