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“残したくなる”思い出を。 カメラを持って、レトロ旅

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どこか懐かしくて、ついカメラを向けたくなる景色があります。昔ながらの駄菓子屋や古い町並み、純喫茶のプリン。今回は、そんな“レトロな魅力”に出合えるスポットをピックアップ。“残したくなる思い出”を探しに、レトロな旅に出かけてみては。

※この記事の一部内容は放送当時の情報を基にしているため、情報・価格等は変更となっている可能性があります

昭和の町並みにタイムスリップ!
飛騨高山でレトロな“時間旅行”

どこか懐かしいレトロな看板、古い木造の建物。岐阜県高山市でひときわ“タイムスリップ感”を味わえるのが、『飛騨高山レトロミュージアム』です。


扉をくぐった瞬間から、がらりと変わる空気。駄菓子屋の軒先を模した大きな建物、ブリキのおもちゃ、ソフビ人形が並ぶガラスケース、電柱や看板、公衆電話まで再現された昭和の街並み。

どこまでが展示で、どこまでが日常なのか。そんな境界線が曖昧になるほど、空間全体が丁寧に作り込まれています。

昭和を知らない世代も、ど真ん中で育った世代も、ここでは同じ景色を見て、同じように笑える。どこを切り取っても“写真映え”する、世代を越えて遊べるミュージアムを取材しました。

駄菓子屋、ソフビ、診療所まで!
昭和の物語が広がる空間

岐阜県高山市にある『飛騨高山レトロミュージアム』。年間約10万人が訪れる体験型博物館で、昭和20年~50年代の町並みを再現した空間は、日本はもちろん、海外観光客からも人気を集めています。


最初に出迎えてくれるのは、駄菓子屋さん。棚いっぱいに並ぶ駄菓子は、色も形もどこか素朴で、眺めているだけで懐かしい気持ちに。


時代を越えて子どもたちに愛され続けてきた、“おやつ”たちに出合えます。


受付カウンターは、昭和の映画館をイメージしたデザイン。ここで入館チケットの購入や学校給食体験のオーダーを行うことができます。


受付を通過すると、小さな昭和の商店街ような町並みが広がります。館内のあちこちには、よく見ると当時の雰囲気を模したPOPが!


実はこれ、『飛騨高山レトロミュージアム』店長・村井さんの手作り。「(当時のPOPのように)両端に文字を揃えたり、明朝体を使用しています」と、空き時間を使ってコツコツと作り続けているといいます。空間全体のクオリティをさりげなく底上げする、店長こだわりのPOPにも注目です。


ソフビ人形コーナーには、ウルトラマンシリーズや仮面シリーズの初期のものなど、貴重なソフビ人形がずらり!


色褪せたペイントにも時代の記憶が宿り、ケース越しに眺めているだけで十分楽しい時間を過ごすことができます。


館内のあちこちには、昭和40年代、50年代に駄菓子屋などで活躍した10円駄菓子屋ゲームも!スロットゲームやインベーダーゲームなどでも実際に遊ぶことができます。


館内でひときわ異彩を放つのが、回転アーム式が特徴の“日本最古級”のUFOキャッチャー!現在のクレーンゲームよりも操作が重く、アームの動きもゆったり。

レバーを右にするとクレーンが回り、左にするとつかむ&はなすの動作が可能に。お菓子をつかんだら、すばやくレバーを右に戻し、穴まで景品を運びます。


昭和20~30年代の診療所を再現したエリアには、人体模型や貴重な標本が並び、どこか緊張した雰囲気。店長によると、実際に消毒液の原液を薄めたものを、“病院ならではの匂い”としてわざと出しているといいます。


器具の一部は手に取ることができ、独特な臨場感を味わうことができます。


他にも、今では見ることが少なくなった道具が並ぶ床屋や当時の単行本やアニメ雑誌を読むことができる玩具屋、昭和20年代からのブリキおもちゃが並ぶコーナーなど、昭和を体感できるスポットが満載。


なかには、飛騨牛乳の展示エリアも!今では見られないデザインはもちろん、岐阜県出身の店長も「初めて見た」という、リンゴオーレなど珍しいアイテムにも注目を。


ちなみに、時代が異なるカレンダーを、毎月、現在の月にして掲示していることも店長のこだわり。取材時には、1980年に発行された某人気ファストフード店のカレンダーが掲示されていました。

カレンダーは、館内に3か所設置。時代を超えた“その月”を探してみるのも面白いかもしれません。

リニューアルでパワーアップ!