
警察学校で鑑識競技会 証拠を見逃さない!鑑識の技術を体験取材 愛知県警

証拠を見逃さない、指紋採取の技術を体験取材しました。

取材するのは、刑事ドラマ大好き秋元風花アナウンサー。
秋元風花アナ:「警察学校で鑑識競技会が行われるということで、潜入していきたいと思います」

鑑識とは、事件の現場に残された指紋や足跡などの客観的な証拠を集め、犯人逮捕につなげる重要な役割。
専門の鑑識担当者だけでなく、地域の警察署に所属する若手警察官たちも基本的な技術を身につけられるように毎年競技会が行われているのです。

アナウンス:「第一グループの競技を開始します。始めてください」
まずは、靴のカバーや帽子を装着。現場に残された証拠を守るため、細心の注意を払わないといけません。

用意されているのは、4畳ほどの部屋。店の事務室にあった1万円札が何者かに盗まれたという想定です。

飲み物のカップやペットボトル、床に落ちた新聞紙など怪しげなアイテムが。

ここで、秋元アナも同じ体験をさせてもらえることに。
目を付けたのは、クリアファイル。犯人の指紋が残っていないか確認します。
鑑識課 大野貴之 巡査部長:「まずはライトで(光を当てて)見ていただくと」
秋元アナ:「ありますね、浮き出てます」

まずは指紋のついた場所を確認。そして…。
大野巡査部長:「はけを使って指紋のついたところに振ると指紋が浮き上がってくる」
使用するのが、専用の粉。アルミなどが含まれていて、脂に反応して指紋が浮かび上がるのです。

大野巡査部長:「あんまりこすると指紋が削れて、なくなっちゃうのでほどよく」
秋元アナ:「あ!黒く色づきました。いい感じに浮き出ましたかね?」
浮かび上がったら、シールに写して保存。

秋元アナ:「手が震えますね、難しい。どうですか、この2つ。犯人の貴重な証拠ですよね、出来はどうですか?」
大野巡査部長:「完璧です!」
秋元アナ:「完璧にできました!うれしい」
秋元アナ:
「さささって、やっているように見えても、意外と器用に正確にやるのは難しいなと感じました」

競技会では制限時間1時間で、あらゆる場所に残された指紋や足跡、DNAを採取。
実際の現場でも、証拠をひとつでも多く集め、少しでも早く犯人にたどりつくため、正確さとスピードが求められるといいます。

競技会で1位だった中警察署の警察官は。
中警察署4年目:
「一度失敗したら、もうその指紋は戻ってくることはないので、その一発で取らないといけない。今後も車上狙いや侵入盗に対応していくことがあると思うので、犯人の検挙につながる指紋採取ができるよう頑張りたい」