こだわりのブランド米は3年前10キロ3000円→現在は8000円に おにぎり専門店はコメ高騰で苦悩…「さらなる値上げを考えざるを得ない」

名古屋市名東区にあるおにぎり専門店「NEGO(にいご)」。ふっくらお米にたっぷりの具材で人気の店です。
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(NEGO 小島剛オーナー)
「大葉サバ(のおにぎり)です」
(松本道弥アナウンサー)
「すごくボリュームがありますね。こちらでいくらですか」
(小島オーナー)
「おかずと豚汁がついて820円です」
(松本アナ)
「これで820円!?おコメが一粒一粒フワっとしている。甘さもある。とてもおいしい」
使うコメの量は1か月で200キロ
午前10時半の開店で、昼頃には店頭の約20種類がほとんど売り切れ。多い日は、1日150個を販売します。
(松本アナ)
「うわ~一粒一粒、土鍋でふっくら炊いてあります。炊き立てのお米の甘い香りがします」
使っているのは、愛知県産のブランド米「あいちのかおり」。コメの量は1か月で200キロにもなります。
食材全体の仕入れ費用の2割ほどを占めるコメ。価格高騰は死活問題です。
(小島オーナー)
Q.コメにはどんなこだわりが?
「食べたときにお米を感じられるところがおにぎりに合っている。僕らも大変ですけれど、農家さんも大変なので」
3年前10キロ3000円だったコメの仕入れ値→8000円に
18日、農林水産省が発表した10月の業者間のコメ取引価格は、前の年の同じ月から1万3000円ほど上がり、60キロ当たり3万7058円。過去最高を更新しました。
この店がオープンした3年前、10キロ3000円だった仕入れ値が、現在は8000円に。それでも仕入れ先は変えずなんとか乗り切りたいところですが、コメだけでなくおにぎりに必要不可欠な「のり」の仕入れ値は、3年前から1.5倍に。こだわりの塩の価格もだんだん上がっているといいます。
これまで何度か、全てのおにぎりの値上げをせざるを得ませんでした。ノルウェー産のサケのおにぎりは、10月に60円値上げして320円にしました。
(小島オーナー)
「少しずつだが、値上げをさせてもらっている。今後もこのような状況が続けば、さらに値上げを考えざるを得ない」
削れるところは人件費。アルバイトスタッフの勤務時間を30分単位で減らすなどして、なんとかカバーできているといいます。
(松本アナ)
「今後いくらくらいの価格になってほしい?」
(小島オーナー)
「(10キロ)5000円くらいだとありがたいと思ってる。農家さんのこともあるし今までが安すぎた」





