
「太平洋の黒豹」など22人分…水族館のポテチに集めたくなる『漁師カード』味付けに使うメヒカリを実際に獲る


愛知県蒲郡市の竹島水族館で2025年3月、ユニークな「ご当地ポテトチップス」の販売をスタートしました。地元特産のメヒカリを使っていますが、おまけで付いてくる『カード』が人気を集めています。
■深海魚「メヒカリ」使ったポテトチップス ダシの効いた味が好評
蒲郡市の竹島水族館では、ユニークな「ご当地ポテトチップス」の販売が3月からスタートしました。

それが『がまごおりポテトチップ メヒカリパンチ味』で、蒲郡の特産でもある深海魚「メヒカリ」を使っています。

メヒカリは、水深200mから300mに生息する深海魚で、蒲郡市は県内一の水揚げ量を誇っています。

このメヒカリを加工する過程で廃棄される頭や内臓を魚醤にし、パウダー状にしてふりかけていて、魚のダシが効いておいしいと評判です。 子供たちからも「魚の味がして、めっちゃおいしい」「めっちゃお魚」などと好評のようです。
■漁師22人がユニークに紹介されたカードが人気に…「全制覇」目指す人も
ポテトチップスには、この土地ならではのユニークなおまけがあります。お菓子を買うと“おまけ”で写真入りの「漁師カード」がついてきます。

カードには、かっこいい海の男たちがプリントされ、キラキラの加工が施されています。 裏面を見てみると、「メヒカリより目を光らす男」「太平洋の黒豹」など、漁師さんたちのキャッチコピーが書かれています。

客: 「普段どういう人たちがとってくれているのか分からないので、いいかなと思います」 別の客: 「全制覇します!」 野球やサッカーのカードを思わせるようなデザインで、名前や年齢、船の名前などと共に、実際にメヒカリをとっている漁師22人を紹介しています。

小林館長: 「なかなか漁師さんたちは普段、一般の方たちの目に触れなかったり、仕事ぶりが分からなかったりということがあったので、詳しく知ってもらって、漁師さんたちがいるからこそおいしいお魚を食べられることを知ってもらいたくて作りました」 竹島水族館の魚も、ほとんどが漁師からの提供です。 小林館長: 「この水族館のほぼ全てが、カードになっている地元の漁師さんたちのおかげで成り立っている。漁師さんたちがいないとこの水族館も成り立たないくらい、すごく貴重でありがたい存在です」

「メヒカリチップ」は市内のスーパーや道の駅でも販売していますが、漁師カードが付いてくるのは竹島水族館だけです。 小林館長: 「それぞれ皆さん個性的で、シャイだけど気さくな方が多くて、乗り気で服を脱いでやってくれたりとか、ちょっと恥ずかしげに写ったりとか色々あるんですけども、漁師さんたちの世界がカードを通して皆さんに伝わるといいなと思います」