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イワシ豊漁で価格は「去年の半分くらい」 マイワシの漁獲量は去年の6倍以上に 黒潮大蛇行“終息”が影響? 愛知

09.30(火)17:59
9月29日、愛知県南知多町の師崎漁港では、イワシが豊漁で活気にあふれていました。
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(漁師)
「順調!サンマくらい順調!ことしの伊勢湾・三河湾がいい」
「ここ数年がよくなかったから、ことしはいい感じかな。豊漁はうれしい。魚の顔を見るとかわいい顔してる」
この豊漁に価格は、どうなっているのでしょうか?
(仲買業者)
「過去に見ないくらいの豊漁。昨年に比べて半値くらいになっている」
伊勢湾や三河湾では特に「マイワシ」の漁獲が増えているそうで、愛知県水産試験場によると、愛知県の「マイワシ」の漁獲量は1月~9月末までで、去年は1376トン。ことしは今月26日までで6倍以上の9040トンがあがり、2021年以来の豊漁です。
このため師崎魚港では、漁を終えた船が水揚げのために順番待ちする様子も見られました。
(漁師)「生産調整している。それでも見ての通り、こんなにあがっている」
ことしはなぜ豊漁?専門家に聞いてみると…
なぜ、ことしは豊漁になったのでしょうか?愛知県水産試験場に聞きました。
(愛知県水産試験場 下村友季主任)
「春に愛知県の沖までマイワシのシラスが来遊してくる。ことしの春は、マイワシシラスの量がここ数年では多めだった。マイワシシラスは黒潮に乗ってくるので、春ごろに黒潮の流路が変わりつつあった影響で、マイワシのシラスが来遊しやすかった可能性がある」
過去最長の7年9か月も続いた太平洋の黒潮大蛇行が、ことし4月に終息したことがマイワシ豊漁の一因なのか?いずれにしても、笑顔あふれる師崎漁港でした。