藤井聡太七冠も伊藤匠叡王も勝負メシは「ひつまぶし」 勝った方がタイトルに王手 将棋の王座戦五番勝負

将棋の藤井聡太七冠が、名古屋市内で王座戦の対局に臨んでいます。注目の勝負メシは名古屋名物のひつまぶしです。
中村区の名古屋マリオットアソシアホテルの対局室に現れたのは藤井七冠です。藤井七冠の3連覇がかかる王座戦五番勝負。対戦相手は2002年生まれの同学年、伊藤匠叡王です。伊藤叡王は2024年、藤井七冠の「八大タイトル独占」を崩した実力者で、藤井七冠へのタイトル挑戦は4回目です。
王座戦はここまで両者1勝1敗で、9月30日の第3局に勝った方がタイトル獲得に王手をかけます。
藤井七冠・伊藤叡王:
「よろしくお願いします」
対局は伊藤叡王の先手で始まり、藤井七冠はお茶を一口飲んだ後、2手目を指しました。
対局会場となったホテルでは、大盤解説会が開かれています。会場は近くで勝負を見守りたい熱心なファンで200席が満員となりました。
ファン:
「まずは熱戦を期待してます。一進一退の秒読み勝負を見たいですね」
「ちょっと不安なところがあるんですよ。何かこう(伊藤)匠さんとはあまり合わないのかな、苦手なのかなってね。一生懸命頑張ってほしい」
「前回はちょっと悔しい様子が見られたので、きょうは思う存分精一杯、力の限り指してもらえたら」
藤井七冠の「勝負めし」の話題も。
ファン:
「ウナギを食べたと。ひつまぶしですね」
「藤井さんはあまりほかのところでは食べないと言っていたので、地元だから安心して召し上がれるのかなと思います」
藤井七冠、伊藤叡王がともに注文した昼食が、京都つる家の「三河一色産うなぎのひつまぶし」です。柔らかい身と適度な脂が特徴の三河一色産ウナギ。蒸したウナギを焼く関東風の焼き方で、素材の良さを際立たせます。タレは京都つる家の自家製です。
記者:
「あっさりしたタレが特徴ということなんですけど、見てください、鮮やかな色をしていて、とてもおいしそうですよね。いただきたいと思います。んー、ふわっふわですね。まず初めに香ばしい香りを感じるんですけど、その後に旨みが口いっぱいに広がるそんなひつまぶしです。食事を通して将棋に触れるというのも、タイトル戦という大舞台を身近に感じられて、将棋ファンの方もそうでない方も楽しめると思います」
料理長:
「やっぱりウナギなんで、長い戦いになるって言ったらわかりませんけど、スタミナをつけてもらって、それで2人とも良い結果が出ればいいなと思ってます」
今回、藤井七冠と伊藤叡王が注文したひつまぶしは、京都つる家(名古屋マリオットアソシアホテル)のランチで数量限定で注文することができます。ひつまぶしについていたわらび餅もこだわりがあるということなんです。提供する日の朝に仕込んでいるので、とろけるようなやわらかい食感が楽しめるということです。
藤井七冠の対局の勝敗は、30日夜決まる見通しです。