新横綱・大の里の宿舎は住宅展示場! もうじき大相撲名古屋場所、二所ノ関部屋の宿舎を大公開

大相撲名古屋場所が7月に始まります。新横綱の大の里の活躍に注目が集まりそうですが、その大の里が使う部屋の宿舎が、なんとも意外な場所にありました。
7月13日に初日を迎える、大相撲名古屋場所。
今年は「愛知県体育館」にかわり、「IGアリーナ」のこけら落としとして注目されていますが、もう1つの注目が――。
5月の夏場所で2場所連続優勝を決め、第75代横綱に昇進した大の里です。
初場所後の豊昇龍に続く横綱誕生で、4年ぶりに番付に東西横綱がそろいます。
大の里の宿舎は住宅展示場

名古屋場所の期間中、二所ノ関部屋が宿舎を構える愛知県安城市。
のぼりが立ち並んでいて、中には「大の里」の文字もあります。
実はここ、住宅展示場なんです。入ってみると――。
庭に土俵がありました。
室内にも、もう一つ土俵が。この土俵、両国国技館で使われている土と同じ「荒木田土」を使用。なんと埼玉から運んできました。
二所ノ関部屋の宿舎を作ったのは、大阪に本社を置く「アイ工務店」。
Q.どうしてサポートしようと思ったんですか?
「二所ノ関親方の相撲部屋の運営のやり方や、弟子への指導方法に共感したのが一番大きい」(アイ工務店 斎藤隆輔 取締役)
宿舎の随所に“力士専用”のこだわり

“力士専用”のこだわりは随所に。
一番奥には「鉄砲柱」があり、ここで突っ張りの稽古をつけます。
「親方のこだわりで、手をつくところが直径24~25cmになるような柱にしてくれと」(斎藤取締役)
この太さでないと手首を痛めてしまうということで、京都まで買いに行ったといいます。
土俵での稽古が終わった後、すぐ近くに洗濯機が。そのまま進んでいくとお風呂場があり、スムーズな動線が確保されています。
風呂場にはサウナも完備。成人男性であれば約4人分ですが、力士だと2人が限界だとか。
「お相撲さんはお風呂大好きなので、(1日)3~4回入っているのでは」(斎藤取締役)
「IGアリーナ最初の優勝」を期待

パワーの源、ちゃんこをつくるキッチンは力士4人が並べる広さ。
床は、体重190kgの力士が歩いてもびくともしません。
部屋も廊下も、床材を通常の2倍の厚さにしているというから驚きます。
名古屋場所といえば、うだるような暑さということで――。
「空調は当然全館完備で、土俵にも空調がついている。16℃に設定して使っている。寒いですよ、涼しいを超えています」(斎藤取締役)
Q.大の里が横綱に昇進した時の気持ちは?
「我々からすると息子みたいな年代なので、手の届かないところに行く感じもあるし、非常に喜ばしい。“IGアリーナ最初の優勝”を期待したい」(斎藤取締役)