「ONE PIECE」初回掲載号の“レアもの” “偽ジャンプ”販売目的で所持か 男女3人を逮捕 愛知県警

「週刊少年ジャンプ」の模造品を販売する目的で所持したとして男女3人が逮捕されました。模造品は、“初回連載号”の「レアもの」でした。

人気漫画「ONE PIECE(ワンピース)」のキャラクターが表紙に書かれた雑誌。一見普通の雑誌のようですが、これは偽物。
記者:「こちら偽物の週刊少年ジャンプ。左上の部分よく見てみますと、カギ括弧の左側に何か文字が切れているように見えます」
この偽物の「週刊少年ジャンプ」を巡って、男女3人が逮捕されました。

18日、栃木県那須塩原市にある青色の建物。
現れたのは、水色の服を着た女。扉の奥には別の人物も見えます。そして、女が帰ってくるのを待っていた愛知県警の捜査員が店に入っていきます。
しばらくして捜査員とともに再び姿を現した女。カメラを遮るそぶりを見せます。
著作権法違反の疑いで逮捕された、台湾出身のチュウ・ショウメイ容疑者(66)です。

逮捕されたのは他にも。捜査員と会話する短髪の女。
チュウ容疑者の娘、チン・シゲイ容疑者(48)です。
2人は、この店舗兼住宅で「週刊少年ジャンプ」の模造品6冊を販売目的で所持したとみられています。

さらに、チン容疑者の弟、チュウ・ポ・チェン容疑者(28)も同じく逮捕されました。

3人が所持したのは、「ONE PIECE(ワンピース)」の初回掲載号で、高値で取引されている“レアもの”。こちらでは7万円で買い取りされています。
高額な取引を狙ったのでしょうか。3人はこの店を配送拠点として、チン容疑者主導で、商品の梱包作業などを行っていたとみられます。

「週刊少年ジャンプ」を発行する集英社は、「悪質な著作権等侵害行為に関しては、刑事・民事両面で厳しく対応しております」と回答しています。
警察は、3人の認否を明らかにしていませんが、1か月で数百万円の売り上げがあったとみて組織の実態解明に向け厳しく追究する方針です。