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大雨で浸水の地下駐車場、10月1日から車の搬出作業が本格化 周辺の店で影響続く 三重・四日市市

09.30(火)16:30
記録的な大雨で水没した三重県四日市市の地下駐車場では、10月1日から車の搬出作業が本格化します。30日は準備作業が行われています。
四日市市の地下駐車場「くすの木パーキング」では、12日夜の記録的な大雨で274台の車が浸水の被害に遭いました。
10月1日はレッカー車が26台、隊員が45人で作業し、1週間から10日ほどかけてすべての車を搬出する予定です。
30日はレッカー車が動きやすくなるよう、地下駐車場で通路を確保する作業などが行われました。
この駐車場では、一部の出入り口で止水板が故障していることを国土交通省が把握していたものの、4年近く放置していたことがわかっています。
「民間事業者から故障の報告を受けていたが、その後、代替的な措置を含めた対応を行っていなかったことについて、国土交通省として重く受けとめています。今後の対応について、速やかに検討していく」(国土交通省 中野洋昌 大臣)
周辺の店に影響続く

周辺の店への影響も続いています。
駐車場から徒歩5分以内にある美容院「I・BiJiN(アイ・ビジン)」は大雨で床上浸水したものの、翌日から営業を再開しました。
「客に『くすの木パーキング』を利用してもらうので、とめられないから変更してもらうことは多少あります。利用されている客が多いから復旧してほしいけど、『不安だ』という声もあります」(I・BiJiN スタッフ)
「駐車場をいつも利用させてもらっているけど、きょう来たら入り口がどこにあるかわからなかった。雨の日は怖いから、利用するのは控えた方がいいかなと思って」(利用客)
10月1日から本格化する車の搬出費用は、駐車場の運営会社が負担しますが、今後の補償については協議中だということです。