市民を二分する豊橋市“新アリーナ問題” 長坂市長は「賛成多数であれば事業継続 反対多数であれば継続しない」 参院選と同じ日に初の住民投票決まる 愛知

市民はどんな結論を出すのでしょうか。愛知県豊橋市の新アリーナ事業継続の賛否を問う住民投票。その詳細が明らかになりました。
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(議長 5月15日)
「賛成の方の起立を求めます。…起立多数であります」
15日、実施が決まった豊橋市の住民投票。総額約230億円の新アリーナ建設・公園整備事業をめぐり、契約解除を掲げて当選した長坂尚登市長と市議会の多数を占める推進派が対立する中、市民に賛否を問います。
豊橋市民は。
(70代女性)
「賛成の人も大勢いるし、反対の人も大勢いる。決着を早くつけた方が良い」
(40代女性)
「市議会でもめるよりは住民投票した方が良い」
(40代女性)
「住民の声が一番だと思う」
(70代男性)
「市長が(契約解除を)やると言ったので当選したんでしょう。(契約解除を)やればいい」
長坂市長「多くの投票資格者に投票に行っていただきたい」
住民投票はことし夏の参院選の投開票日に実施され、投票できるのは18歳以上の市民です。事業の継続に「賛成」か「反対」かどちらかに丸を書く形式で行われます。そして、今回定められた大切なルールが。
(住民投票条例17条)
「市長及び市議会は住民投票の結果を尊重しなければならない」
このルールについて長坂市長は。
(豊橋・長坂尚登市長 15日議会終了後)
「賛成多数であれば事業を継続する、反対多数であれば事業を継続しない、つまり事業をやめる、契約解除していくことが、住民投票の結果を尊重するということだと認識している。多くの市民に関心をいただいて、多くの投票資格者に投票に行っていただきたい」
賛成・反対は市民の間で大きく割れる
豊橋市では初めてとなる今回の住民投票。参加できる18歳以上の市民はおよそ29万人いますが、私たちが取材した際も賛成・反対は市民の間で大きく割れていました。
(20代男性 賛成)
「アリーナで色んなイベントができると思うので、賛成にしようと思う」
(70代女性 賛成)
「本当は反対だったが、もうやらなきゃもったいない。どうせ税金使ってやるなら、ここまで来たら造っちゃった方が良い」
(20代女性 賛成)
「賛成です。豊橋が発展できるなら良いと思う」
対して反対する人は。
(50代女性 反対)
「そんな予算があるのであれば、もっと豊橋市民に優しい助成金など喜ばしいものに使ってもらいたい」
(30代女性 反対)
「反対です。子どもがいるので子どもに金銭的な負担がずっと続くのかなと思うと」
(40代男性 反対)
「どちらかというとノーに入れようかな。豊橋以外でもハコモノを造っていて、経済的にうまくいっていないところも多いので、円滑に運営できるか疑問が残る」
豊橋市民を二分する「新アリーナ問題」。市民はどんな結論を出すのでしょうか。