野菜農家の“夏の挑戦” 暑さシフトで守る鮮度と品質 「どんな環境でも感動の野菜を」 愛知・田原市

気温が上がり蒸し暑い日が増え、5月でも熱中症の危険性が増している中、この暑さによって野菜を育てる農家の皆さんが神経を使うことに…
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(大野和之記者)「野菜がいっぱい置いてあります。おいしそうですね」
訪ねたのは、田原市の農園「吉田園」。現在、約10種類の野菜を栽培していて、主に個人向けのたまねぎやじゃがいも、ニラ、ねぎなど7種類以上を箱詰めにし出荷しています。
値段は1箱が、送料代込みで4890円。全国に向けて出荷しています。「吉田園」では暑さシフトがスタートしていました。
(吉田園 吉田訓章さん)「冬野菜から夏野菜に切り替えている」
発送する野菜を暑さに強い「えごま」など夏野菜へ切り替えはじめたといいます。しかし…
(吉田園 吉田訓章さん)「暖かくなってくると、草も虫も活発になってくるので。(草は)手を入れなければボーボーになって虫も大量発生してしまうので、そうならないように日々気を付けながらみていきたい」
他にも暑さシフトとして…
野菜が傷まないように…気が抜けない日々
(吉田園 吉田訓章さん)「梱包する作業において、クール便に切り替えている」
今月1日からは野菜の発送をすべてクール便に変更しました。
(吉田園 吉田訓章さん)「外気温が20度を超えるようになってくると、トラックの中に一日入っていると野菜が傷みやすいことから、クール便に切り替えるようにしている」
クール便にした上で箱詰めにはさらに注意が必要で…
(吉田園 吉田訓章さん)「(野菜に)水気が残っていると、一日で傷んでしまうので、こうしたときに水が一切垂れないように」
水気をしっかり切らないとほうれん草などの葉物野菜は冷蔵焼けをします。さらに、育てる上で注意していることは…
(吉田園 吉田訓章さん)「空気を循環させることも暑さ対策としてしている」
ハウスの内の温度が18℃以上になると、窓は自動で開く設定に。風通しをよくして温度を下げます。吉田さんは気が抜けない日が続きますと表情を引き締めます。
(吉田園 吉田訓章さん)「どんな環境になったとしても、感動してもらえるような野菜の詰め合わせをお届けしたい」