
車の長時間運転はこんな危険が 法律で拘禁刑や罰金も 防ぐ方法をJAFに聞く

名古屋駅の近くで15日朝、歩行者3人が軽自動車にはねられて死傷した事故で、逮捕された男は「夜通し運転していた」という供述をしたといいます。
どんな場合でも、車の長時間運転は、事故のリスクを高めるといいます。

危険運転致死傷の容疑で送検された名古屋市北区の鳴海洋容疑者(71)は、容疑を否認する一方、警察の調べに「事故の前の日の夜から夜通し運転していた」という供述をしていたといいます。
これが事実かどうか、また、この長時間運転が今回の重大な結果をもたらした原因と結びついているかについては、今も捜査が続けられています。
過労運転には拘禁刑や罰金も

道路交通法第66条でも「過労や病気、薬物の影響その他の理由により、正常な運転ができないおそれがある状態で車両等を運転してはならない」と規定されています。
違反点数は25点。この違反のみで「免許取り消し」となります。
また、検挙されると「3年以下の拘禁刑」または「50万円以下の罰金」が科せられる可能性があります。薬物が原因の場合は、さらに重い罰則が定められています。
長時間運転でどのような影響?
長時間運転は、どのような危険性をはらんでいるのでしょうか。
ドライブレコーダーを使って運転リスクの調査などを行う企業「ノーティス」(本社:大阪府守口市)に聞きました。
長時間運転により疲労が蓄積することで、「注意力・判断力の低下」「(ハンドルやアクセル・ブレーキの操作など)反応時間の遅れ」「イライラするなど感情の不安定化」といった影響が出てくるといいます。
JAF「疲れる前に休憩を」

では、どうやって防げばいいのでしょうか。
JAF愛知支部の吉田英治さんによりますと、長時間の運転は同じ姿勢を維持していて、血流が悪くなります。個人差はありますが、2時間に1度、10~15分休憩して体を動かすのがいいといいます。
疲れが出てから休んでも疲れはとれにくいので、「疲れる前に休む」のがポイントです。