50歳以上のドライバーを対象にした運転講習 「運転のクセ」や「身体能力の変化」を認識して安全運転を 三重・四日市市

今月11日に99歳の男性が中央道の恵那山トンネルを逆走して対向車と衝突する事故が起きました。高齢者は免許を返納するべきという声もあがる中、三重県四日市市の自動車学校で、おととい50歳以上のドライバーを対象とした運転の実技講習が行われました。
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(JAF 三重支部 松尾和則さん)
「29名にご応募いただいて、抽選で20名にご参加いただいている。定員オーバーで、まあまあ人気かなと(思う)」
JAFが全国各地で開催している、こうした講習会。「運転のクセ」や「身体能力の変化」を認識してもらい、安全運転につなげてもらうことが目的です。
今回の参加者の平均年齢は64.4歳で、最年長の人は78歳。皆さんの参加理由は?
(56歳男性)
「反射神経が落ちてきた。自分の実力を試したくて」
(69歳男性)
「狭い道のすれ違いが、ちょっと苦手。以前は、そんなこと思わなかった」
(67歳男性)
「やっぱり自転車が怖いね。子どもとかが自転車でパッと来られると本当に怖い」
(78歳男性)
「視力とかは衰えますから、あまりスピードを出して走らない。(自分の)運転の特性を客観的に指導してもらえるとありがたい」
①速度を控える ②車間距離を取る ③しっかり確認する
講習では基本的なことから学び直しです。実技体験では見通しの悪い交差点での通過方法を確認。歩行者からの車の見え方を、道路に設置した小型カメラで撮影し、その映像を運転席に座ったまま確認します。
その後、等間隔に並べたコーンの間をジグザグ走行し、ハンドル操作を確認。そして最後に、時速40キロで走行し赤信号に合わせてブレーキ操作。反応速度を知ってもらうことが目的です。
(69歳男性)
「思ったほど車の周りが見えない。死角がこんなに広いとは思わなかった」
(60歳男性)
「定期的にできたらなと思う。継続的に忘れたころに。そういう時が一番怖いので」
JAFによりますと参加者の多くは普段から安全意識が高いといいます。では免許返納についてはJAFとしてはどう考えているのか…
(JAF 三重支部 松尾和則さん)
「(参加者の)返納の時期を遅らせてあげたいと思っている。簡単にできること、①速度を控える、②車間距離を取る、③しっかり確認する。こういったことを実践していただけたらと思う」
免許を返納するにしても、客観的に自分のことを知った上で納得することは大事だと感じます。