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海で駆除されたヒトデを里山で活用 シカなどによる苗木の食害を防ぐ 中部空港

06.25(水)17:05
海で駆除されたヒトデを、里山で動物から苗木を守るために活用します。
中部空港がある愛知県常滑市の鬼崎漁港では、底引き網にかかってしまうなど漁業に被害を及ぼすヒトデを駆除しています。
ヒトデの臭いをシカやイノシシなどが嫌うという研究報告があったため、中部空港が植林活動をしている岐阜県大野町の山で、ヒトデの入った袋を木につるしたところ、イノシシやシカなどによる苗木の食害を防ぐ効果が確認されました。
25日は鬼崎漁協や中部空港の職員らが、天日干ししたヒトデをはさみで小さく切って袋に詰めた後、大野町へ向かう車に積み込みました。
「海洋生物の栄養源は山から出てくるミネラルが重要になるので、植林活動に(ヒトデが)有効になれば漁業者としてもうれしい」(鬼崎漁協 平野正樹さん)
中部空港は「この取り組みを毎年続けていきたい」としています。