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海洋ごみをなくすために、藤前干潟でごみ拾い活動 「藤前干潟を守る会」担当者に聞いた清掃活動の心構え

テレビ愛知
2024.11.17(日)

2050年には魚よりも量が多くなると予想される海洋ごみ。その約7割は街から発生し、雨が降った際に川や水路へと流出。海へと流れているため、海洋ごみを減らすには河川周辺の清掃活動が重要です。ただ、清掃活動はハードルが高いと感じている人も多いのではないでしょうか。

今回は、実際にごみ拾いをするうえで必要になるものや参加方法を紹介! さらに愛知県名古屋市の藤前干潟で清掃活動を行う岸晃大さんに、手軽に参加できる清掃活動について教えてもらいました。

名古屋の藤前干潟で行われる清掃活動の魅力

今回集まったごみの一部

国内有数の渡り鳥の中継地として知られる名古屋の藤前干潟。もともとはごみの埋め立て予定地でしたが、「子どもたちが安心して遊べる干潟や川を取り戻そう」と2004年から20年に渡り、春と秋の年2回、大規模な清掃活動を行っています。

10月19日に行われた「藤前干潟クリーン大作戦」は、藤前干潟を中心に上流域も合わせ11会場で開催されました。一般の参加者に加え、企業、行政などこの日は全会場合わせて1987人が参加。中堤会場では511人が約1時間かけてごみを拾い、ペットボトルやプラスチック容器など45リットルのごみ袋421袋分を回収しました。

ごみ拾いに必要な心構えは?

ごみ拾い会場の様子

中堤会場で班のリーダーを務める岸晃大さんは、27歳にして清掃活動歴17年。自身も「NPO法人藤前干潟を守る会」で活動しています。そんな岸さんに、ごみ拾い活動の疑問について聞きました。

岸晃大さん:
「ごみ拾いって気軽にできるものだと思うんです。『この場所をきれいにするぞ』という気持ちさえあれば大丈夫です。ただ気張らず、無理することなく参加してもらいたいですね。

ボランティアは1回参加したら、次回も行かなくちゃいけない、みたいな気持ちになりやすいです。でも、自分に余裕がないときはしっかり休んで、また参加できそうなときに清掃活動をしてもらえたら」

ごみ拾いの様子

――もし参加する場合、どのような服装で行けば良いですか?

「野外活動なので、動きやすい服装が良いですね。干潟だったら濡れちゃうかもしれないので、長靴も必要です。あとは軍手ですね。ごみの中には割れたガラスや危険な物もたくさん落ちているので、軍手があれば安心です」

プラスチックごみの数々

――ごみを拾ううえで注意することは?

「無理はしないことですね。危険なものが落ちていることがあるので、そうした場合は重機を持っている業者が拾ってくれます。また最近は秋でも暑いので、作業に夢中になりすぎると、いつの間にか熱中症になってしまいます。こまめに水分を取りながら作業してもらいたいです」

「私もごみ拾いをしたい!」参加方法や持ち物をチェック

参加者の受付の様子

●清掃活動への参加方法(藤前干潟クリーン大作戦の場合)
・事前申込は不要
・藤前干潟クリーン大作戦のホームページで場所を確認。参加受付シートを印刷、事前に記入して会場へ持参

●服装と持ち物
・帽子、汚れても良い服、運動靴(または長靴)、タオル、軍手、飲み物
※ごみ袋は主催者が準備

●当日のスケジュール(藤前干潟クリーン大作戦の場合)
午前9時30分:受付開始、事前に受付シートを提出
午前10時00分:各班に分かれて護岸の下で清掃活動を開始(水には入らない)
午前11時30分:ごみを護岸の上に集めて清掃活動を終了
※ごみは清掃業者が回収して処理

現実を目の当たりにできる体験型社会見学

護岸下でごみを回収する人

子どもから高齢者まで幅広い年代が参加していた清掃活動。皆さんはどのような思いで「藤前干潟クリーン大作戦」に参加したのか、活動終了後に話を聞きました。

愛知県の三河地方から参加した男女:
「野鳥観察で藤前干潟にはお世話になっていて、いつも楽しく利用させてもらっているので、感謝の意味を込めて参加しました。ペットボトルとかプラスチック容器とか、ごみが多くて。足元を見たら釣り針や釣り糸も見つけたので、鳥に影響がありそうだなと思って回収しました」

ペットボトルキャップなど細かいプラスチックごみ

名古屋市内から親子参加した女性:
「会社からの呼びかけがあって参加しました。子どもが小学校4年生で、社会の授業で藤前干潟について勉強していたんです。その中で『名古屋のごみの分別が厳しくなったきっかけだよね』と話していて、良い機会かなと思って。初めて参加しましたが、思っていた以上にごみが多いですね。誰かが掃除しないといけないんだな、と感じました」

会社仲間で参加する人たち

会社仲間と参加した男性:
「名古屋市内から同じ会社の仲間と参加しました。会社として参加するのは今年で2回目。朝早くから体も動かせるし、仲間となら楽しくできるかな、と思って。ペットボトルのごみがすごく多かったですね。びっくりしたのは、注射針や薬を入れるような瓶も落ちていたこと。『どこから流れてくるんだろうな』って考えたときに、川の上流から流れてくるんだと思うと、考えさせられますね」

マイボトルから始める海ごみ削減

集められたペットボトル

岸さんは清掃活動以外にも、1つでも多くのごみを減らすためには、自分たちの普段の生活から見直すべきだと話します。

「ごみ拾いって本質的な部分じゃないんです。本質はごみの発生した場所を抑制すること。ごみの発生源を減らさないと、環境の中に出るごみも変わりません。身近にできることの1つとしていわれているのがマイボトルですが、それも毎回は難しい。それなら3回に1回とか、少しずつ抑えられたらいいんじゃないかなと思います。

ほかにも、元の製品に新たな付加価値を付けて再利用する『アップサイクル製品』を取り入れるとか、使い捨ての商品ではなく、長く使える物をなるべく買うように意識するとか。できるところから始めたら良いのかなと思います」

藤前干潟上空を飛来する渡り鳥

――難しく考えず、気軽に参加することが大事なんですね!

「『ちょっとエクササイズに行ってみようかな?』という気持ちで参加してもらえれば! そうした意識を持つだけでも、世の中は変わっていきます。それこそ親しい友人を誘って参加してもらい、一緒に汗を流すと楽しいです。終わったあと、きれいになっている場所を見ると、すごくスッキリした気持ちになりますよ」

興味があれば誰でも参加できるごみ拾い。1人でふらっと、あるいは友人や仲間を募って、一度清掃活動に参加してみてはいかがでしょうか?

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