
注目のセカンドライフ “サ高住”「年金でやりくりできる」住みやすい立地に 月1万円でスーパー銭湯通い放題… 安心の見守りも サービス付き高齢者向け住宅

今、充実した設備や様々なサービスがある高齢者住宅が注目されています。しかし、入居費用は幅広く、予算に納まるのか?どんな暮らしが待っているのか?など気になりますよね。
【写真を見る】注目のセカンドライフ “サ高住”「年金でやりくりできる」住みやすい立地に 月1万円でスーパー銭湯通い放題… 安心の見守りも サービス付き高齢者向け住宅
サービス付き高齢者向け住宅、通称「サ高住」で暮らす2人に密着すると…そこには、上手に暮らせば年金だけでも十分に楽しめる、素敵なセカンドライフがあったんです。さらに、スーパー銭湯にどれだけ通っても月々1万円!お得に暮らすための驚きの仕組みがありました。
名古屋駅から名鉄で約17分、愛知県東海市の主要駅・太田川駅。そこから歩いて8分の「複合福祉施設 木田の里」。日々の暮らしのケアや安否確認が付いている賃貸住宅を指す「サービス付き高齢者向け住宅」、通称「サ高住」です。
部屋までの動線には手すりが完備されていて、足元が不安でも安心して移動することができます。
家賃8万5000円(共益費込み)2DKの部屋 決め手は?
まず、2年ほど前から入居しているという中山さん(74)の暮らしに、密着させてもらいました。 お邪魔したのは、家賃8万円・共益費5000円の2DKのお部屋です。
(中山さん)
「(兄から)実家に近いところに住んで欲しいと言われた。見学に来たその日に決めた」
なぜ入居を即決したのか?そこには「サ高住」ならではのポイントがありました。
(中山さん)
「見守りしてくれるのが一番の入居のポイント。ドアホンで安否確認をしてくれる。毎朝9時くらいに事務所の方が連絡をしてくれる」
「サ高住」の最大の魅力、見守りサービス。例えば、人感センサーがついた在室ボタンがあり、生活動線で一定時間動きが無ければ、自動で警備会社に連絡がいく仕組みになっているんです。
(中山さん)
「1人暮らしの方が気付かれず、何日かして亡くなっている。(見守りサービスが)私にとってめちゃくちゃいい」
スーパー、銭湯、駅、市役所…立地の良さも決め手に
もちろん、住宅の基本設備にも安全に使える工夫が満載。
ガスを使わないIHキッチンに、お風呂とトイレには手すり。さらに扉は段差のない引き戸で、高齢者が暮らすことをとことん考えて設計されています。
そして、自身で生活するためには、周辺の立地も大事なポイントです。
(中山さん)
「買い物に行きます。600メートルくらいでいける」
ほぼ毎日自炊をする中山さん。食材を買うスーパーも近く、すぐ横にはスーパー銭湯。その他、駅や市役所など生活に必要な施設が徒歩圏内にあることも、入居の決め手になったんだそうです。
人生初のアルバイト!「今めちゃくちゃ幸せ」
快適な暮らしをしている中山さん、お金の話も気になるところですが…
(中山さん)
「自分の年金と貯金を切り崩して生活。生活を切り詰めながらエンジョイした方が幸せ」
支出は月々10万5000円の固定費に、食費やガソリン代などの変動費。これを年金と貯蓄で賄っているんです。
そんな中山さん、日々の暮らしの足しにと、なんと人生初のアルバイトをスタート!これが生活をより充実させているんだとか。
(中山さん)
Q.アルバイトしてみて、いかがですか?
「楽しい。生活にメリハリができる。今までバイトってやったことがない。色んな方と触れ合えるのが楽しい。今めちゃくちゃ幸せ」
人生初!畑仕事にも挑戦 演劇や子ども食堂のお手伝いも
アクティブな中山さんの挑戦は他にも…
(中山さん)
「知多市で友達と畑をやっている。ニンニクができたからオイル漬けにしている。畑作業もやったことない。初めての挑戦。ずっと事務職をしていて、退職してから違うことをやってみたいと思った」
畑の他にも、演劇や子ども食堂のお手伝いなど、とにかく幅広い分野に挑戦中!毎週金曜日には「木田の里」の共有スペースで体操教室の運営もしているんです。
(中山さん)
「施設長はじめ皆さんによくしてもらえる。毎日、感謝感謝です」
88歳「気ままにやってみよう」 1人暮らしに挑戦
続いても「第二の人生」に挑戦中という女性のお部屋へお邪魔します。 こちらのお部屋はゆったり暮らせる1R。もちろん安全安心の設備も万全です!
彼女が挑戦していることとは…
(入居者)
「今88歳です。ずいぶん思い切って独立しました。気ままにやってみようというのがありまして」
元々息子さんご夫婦とお孫さんの4人暮らしでしたが、お孫さんの大学進学をきっかけに、自分も1人暮らしをしてみたいと一念発起!自身で調べて、半年前から入居しているんです。
(入居者)
「自分のペースで朝寝坊もできるし、自分で好きなモノを作って食べるのもいいなって。魚が嫌いなんですよ。施設にきて半年、一度も魚を食べていない」
費用は…「年金でやりくりできる」
毎日が充実しているとのことですが、気になる費用面は?
(入居者)
「年金でやりくりできる。1か月もらえるものを、やりくりして生活」
実は年金だけで生活の全てを賄えているんです。そのわけは、60歳まで働いていたことに加え、家賃と共益費を合わせて7万円とリーズナブルだから。この価格は、運営している福寿園が愛知県内で20件以上福祉サービスを提供している、スケールメリットなんだとか。
さらに、福寿園が運営しているからこその利点は、まだあったんです。
(入居者)
Q.お出かけ?
「お風呂へ出かけます。すぐ隣だから」
「木田の里」のすぐ隣にある、スーパー銭湯「福寿の湯」。実は同じ運営の施設で、敷地内にあるため毎日利用しているんだとか。
1か月1万円で“スーパー銭湯通い放題”
料金は平日で850円。バスタオルとハンドタオルが付いてくるお得なスーパー銭湯で、露天風呂やサウナも楽しめる上、料理もお値打ちでおいしいと連日大賑わい!
とはいえ1回850円だと、毎日通うには年金だけではちょっと心配になりますが…
(入居者)「1か月1万円、月極です」
なんと、「木田の里」の入居者が利用できる月額1万円のサブスクサービス。これを利用して、毎日大きなお風呂を満喫しているんです。
(入居者)「さっぱりしました」
そして、お風呂上がりの晩酌も、ここで1人暮らしを始めてからの日課に。年金だけでものんびり楽しめる、お値打ちな「サ高住」でした。
(入居者)「あ~おいしい」
CBCテレビ「チャント!」2025年10月22日放送より





