相次ぐクマ出没… 厳戒態勢の中 伝統の「どぶろく祭」 教員らに付き添われ集団登校する学校も 岐阜

10.17(金)18:20
クマの出没が全国で相次いでいます。今年度、クマ被害による死者は過去最多の7人と環境省は発表。
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10月5日、岐阜県の世界遺産白川郷では、スペイン人観光客の男性がツキノワグマに襲われ、軽いけがをする被害がありました。この一件を受けて警察官らが周辺をパトロールし、観光客らに注意を呼びかけています。
厳戒態勢が敷かれる中、白川村の神社では、五穀豊穣などを願って、毎年この時期に行われる伝統の「どぶろく祭」が行われていました。地元でとれたコメで作られた「どぶろく」が、参拝者に振る舞われました。
(参拝者)
「おいしい」
「10杯はいけるよ」
しかし、境内には複数の警察官の姿が。クマへの警戒です。
(参拝者)
「クマ怖いね」
「ちゃんと警告されていて、実際に(クマの被害が)あったんだと実感した。しっかり規制線があったので、そこから先に行かなければ大丈夫なのかな」
教員が付き添って集団登校
一方、岐阜県高山市上宝町では10月12日、栗拾いをしていた76歳男性がクマに襲われ大けが。地元の人は…
(地元住民)
「本来は、1時間くらい遠くを回る(散歩の)ルートなんですけど、今は人が通るところを中心に。これから冬眠の準備に入る時期なので、まだ安心はできない」
町内の小学生は、教員らに付き添われての集団登校が続いています。
(児童の保護者)
「付き添ってもらえるのは、子どもの安心につながるので、ありがたい」
クマへの警戒の日々がしばらくは続きそうです。