
【問題解決!大学発ベンチャー最前線】腸内検査でニッポン人を生活習慣病から守りたい

エクオール検査のメンタルヘルスケアシステムズ「自分の体内を知り生活習慣病予防に役立ててほしい」
「これを開けるとですね、中に入っているのはこんな感じ。トイレで尿をとる採尿。それを封筒に入れてポストに投函。これだけ」
ヘルスケアシステムズの瀧本陽介社長が見せてくれたのは検査キットで、インターネットで申し込めば自宅に郵送される。
健康維持の効果が期待させる「エクオール」の民間検査サービス

名古屋市昭和区のベンチャー企業、ヘルスケアシステムズが主力にしている検査というのが「エクオール検査」。エクオールは大豆イソフラボンが腸内細菌の働きによって形を変えた物質で、これが体内で作られると、更年期症状の改善や、しわ、肥満の抑制などの効果が期待できるといわれている。
エクオールに反応する独自の試薬を開発

名古屋市昭和区にあるヘルスケアシステムズ本社のラボに並んでいたのは、郵送されてきた尿の検体だ。
瀧本陽介社長:
「今は送られてきた尿検体から追加で他のいろいろな検査ができるようになっているので、ベルトコンベアを通ってバーコードを読み取って仕分けしている」
仕分けが終わった検体は、抗体試薬という薬品を使ってひとつひとつ成分を調べる。エクオールだけに反応する抗体試薬は、ヘルスケアシステムズが独自に開発した検査薬だ。
エクオールが含まれていない尿の検体に試薬を混ぜると試薬が黄色く濁る。逆にエクオールが含まれていると、試薬は無職透明になる。ある検体を調べてみると色がついていないのは全体の2割弱だった。日本人の場合、体内でエクオールを作ることができるのは2人に1人程度だという。
検査を受けた理由は「今の生活習慣で大丈夫だと自信を持ちたい」

検査結果は1週間ぐらいでわかり、メールか郵送で利用者に送られる。エクオール検査を受けたこちらの女性。果たして結果は?
検査を受けた女性:
「(エクオールが体内で)つくれていました。レベル4」
結果はレベル4。平均よりも高い数値だった。尿の中のエクオール量だけでなく、
健康な腸内環境を維持するための食事や生活習慣のアドバイスも受けられる。
検査を受けた女性:
「年齢も年齢なので気になるのと、体の変化もあるので検査を受けてみようかと。結果を見て、今の生活習慣でも大丈夫だと自信がもてた」





