日銀の植田総裁「適切に判断」 次回の金融政策決定会合での利上げの是非について見解示す

12.01(月)17:43
日銀の植田総裁が名古屋市内で講演し、次回の金融政策決定会合での利上げの是非について、「企業の賃上げに関する情報など様々なデータをもとに適切に判断したい」との考えを示しました。
東海地方の経済団体関係者との懇談会に出席した日銀の植田総裁は、12月18日からの金融政策決定会合での「利上げ」の判断について次のように話しました。
日銀 植田総裁:
「次回の決定会合に向けて、本支店を通じ、企業の賃上げスタンスに関して精力的に情報収集しているところです。この点を含めて、内外経済・物価情勢や金融資本市場の動向を、様々なデータや情報を元に点検・議論し、利上げの是非について、適切に判断したいと考えています」
経済界からは「行き過ぎた円安」を懸念する声
一方、経済界からは「行き過ぎた円安」を懸念する声が上がりました。
中部経済連合会 勝野哲会長:
「行き過ぎた円安は輸入価格の上昇を通じて、原材料やエネルギー価格の上昇につながる可能性がございます。企業経営に大きな不確実性をもたらすため、引き続き、為替の安定を念頭に置いた政策運営を期待しております」
植田総裁は「円安の進行は消費者物価の押し上げ要因にもなる」として、「為替相場の動向を今後ともしっかり見ていきたい」と応じました。





