
“時代遅れ”と言われた「社員旅行」 企業が導入したい福利厚生の1位に!?「コミュニケーション不足解消や人間関係を重視する傾向が」

企業が導入したい福利厚生のトップは「社員旅行」という調査結果が。一体なぜなのでしょうか。
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帝国データバンクの調査によると、企業が今後取り入れたい福利厚生として、自分で働く時間を決められる「フレックスタイム」と並び「社員旅行」が最も多かったことがわかりました。
調査によると、現在「社員旅行」を取り入れている企業は、3割ほどにとどまっていますが…福利厚生に社員旅行を取り入れたい企業からは「コロナ禍の影響で、リクリエーション活動を長期的に行っておらず、社員同士の交流の場が失われつつある」という声も上がっています。
時代遅れとされてきた社員旅行が選ばれている背景として、帝国バンクは、企業が働き手の「環境」や「人間関係」を重視する傾向にあるためと分析しています。
「福利厚生」充実させる予定の企業 どんなところが多い?
もう少し細かく見てみます。『福利厚生を充実させたい?』というアンケートに対し、今後「充実させる予定」とこたえた企業は、47.6%とほぼ半数。では、どんな業界が多いのか。
一番多かったのは、建設業界で58.7%、運輸・倉庫が55.1%と、人手不足が深刻な業界の割合が高くなっています。
建設業界の関係者によりますと「人員不足のいま、社員のみならず家族も入れた補助に力を入れたい」。そして、運輸・倉庫関係者は「採用対策にとって、福利厚生の充実は重要」と話しています。
形を変えて…「社員旅行」が再注目
そして、今後取り入れたい「福利厚生」として、食事手当が9.1%、メンタルヘルス相談が9.5%、ノー残業デー10.5%などありますが、フレックスタイム11.4%に並んで社員旅行の実施・補助がトップなんです。
(友廣南実アナウンサー)
「めちゃくちゃ楽しそう!私も行きたいです、社員旅行」
(若狭敬一アナウンサー)
「行きたいですか?私の周りに色々聞いたところ、仲良い社員同士(少数)の旅行に会社がお金を払ってくれるなら嬉しい。という人が多かったですが…笑」
(友廣)
「普段話せない人ともコミュニケーションを取れる場として、行きたいなと思います」
では、今なぜ「社員旅行」に注目が集まっているのか?
帝国バンクによりますと、「時代遅れ」と言われた社員旅行が、コミュニケーション不足解消や「人間関係」を重視する傾向を背景に、形を変えて再注目されているということです。
新しい“社員旅行プラン”とは?
では、今も社員旅行をしている企業はあるのでしょうか?
旅行会社のアビリティ・藤上育美社長に聞きますと「コロナ禍を機に社員旅行の需要は減っている」とのことです。
そもそもコロナで旅行自体がなくなり「行く意味が曖昧で、形骸化していた社員旅行が改めて不要と認識された」ということで、採用しているのは、3割弱とそこまで盛んではありません。
社員旅行をするとなれば、形を変えないといけないということで、新しい社員旅行プランも考案・提案しているそうです。
例えば、研修や視察をセットにしたツアープランにしたり、繁忙期が明確な企業には、繁忙期が終わったら「お疲れ様でした」という打ち上げのような位置付けにしたり、社員旅行に行く理由を明確にするなどのプランがあるようです。
皆さんの会社ではどうでしょうか?ひょっとしたら、社員旅行が復活するかもしれません。





