「桜まつり」に出店のキッチンカーから悲鳴 材料費やガソリン代高騰で商品値上げ… 客離れ恐れて据え置く店も

「日本さくら名所100選の地」の一つ、名古屋市昭和区の鶴舞公園で、20日から桜まつりがスタートしました。
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鶴舞公園の桜まつりには、たくさんのキッチンカーも集結。オープンのためにメニューの値段を記す、こだわりハンバーガー店の店主は…。
(K's Pit DINER 半田 相澤周栄 代表)
「ガソリン代、原材料の仕入れの値段、人件費など全部のコストが上がっている」
10年以上、この桜まつりに参加しているそうですが、今年の値段はオーソドックスな「バーベキューバーガー」が1個1200円です。
(相澤代表)
「10年前と比べると売価が、ちょうど2倍。(1400円のチーズバーガーは)700円とかで買えた」
パテの材料となる牛挽肉や、パテを挟むバンズ、さらには野菜や調味料、加えて、客に渡す際の包装紙を含め全てのモノが値上がりしているといいます。
(相澤代表)
「(高いと)言われますね、正直。こちらも心苦しい気持ちで売っているので…」
「去年より50円くらい値上げした」
一方、キッチンカーでクレープを販売する店主にも聞きました。
(クレープショップSARU 弥富店 横井愛理 代表)
「(キッチンカーの営業は)3年目になります。材料費は上がっていると感じる。卵、牛乳、小麦…全部。去年より50円くらい値上げした」
材料費の高騰に、やはり値上げは止むを得なかったと言います。4種類のクレープすべてが去年より50円UPの800円で販売。特にトッピングに使うチーズなど乳製品やイチゴの値上がりが痛いということです。
一番痛いのは…ガソリン代の値上がり
さらにこちらはロングポテト専門のキッチンカー。
(立花屋 内藤育大 代表)
「食材、包材、ガソリン。全てが値上がりしている」
8年前からキッチンカーでの販売を行っているそうですが、はじめはロングポテト岩塩味は500円で販売。しかし、4年前に600円。2年前には700円まで値上げしました。
これ以上の値上げは客離れにつながるという心配から、今回は700円に据え置いて販売するとのこと。代表の内藤さんがいま一番痛いというのが…
(内藤代表)
「ガソリンです。キッチンカーはガソリンを使って移動するので。遠い現場だと、それなりにガソリンを使う。発電機も使用するので結構厳しい」