天然芝のフィールドに【カメラ初潜入】 アジア大会メイン会場「パロマ瑞穂スタジアム」は屋根で暑さ対策

アジア競技大会のメイン会場となるのが、名古屋市瑞穂区のパロマ瑞穂スタジアムです。開会式や陸上競技などが行われます。改修工事がほぼ完了しているということで、今回、特別に潜入させてもらいました。
収容人数は3万人、高さ約31メートル

パロマ瑞穂スタジアムは地上6階建て、高さ約31メートル。収容人数は3万人です。工事は9割ほど完了していて、2026年3月の完成に向けて、陸上トラックの整備などが進められています。

目を引いたのは、美しい緑色が映える天然芝です。
竹中工務店名古屋支店作業所
森川幸範さん:
「三重県の鈴鹿産の天然芝となっています。土曜日(9月13日)に貼り終わりました」

観客席からも景色を眺めます。座席の上を見てみると、屋根で覆われていました。この屋根は「熱狂の渦」を表現。東京ドームでも採用されている膜が使用されているといいます。
森川さん:
「フッ素樹脂の膜でできています。自然光を透過させる特殊な膜です」
岡田アナウンサー:
「電気がついていなくても、しっかりと明るいですね」
この屋根のおかげで雨でも観戦を楽しめるほか、近年厳しさが増す夏の暑さも軽減できるようになります。
森川さん:
「真夏の炎天下の観戦でも、直射日光を避けられます」

この「暑さ対策」は、喫緊の課題です。大会の招致が決まった2016年と2024年9月の平均気温を比べると3度も上昇、35度を超える猛暑日も8日増えました。
近年のスポーツ大会では日中の暑い時間を避けたスケジュールとなっているほか、テントの設置や休憩時間を増やすなどの対策も取られています。

大会の組織委員会会長も務める大村秀章知事は暑さ対策についてこう話します。
愛知県 大村 秀章知事:
「インドアは良いですが、アウトドアの種目は昼日中を避けて午前中にやるとか、夕方から夜にやるなど競技の種目ごとに考えていかないといけません」





